夏の思い出たち 鈴鹿1000km編 part.1

 夏の思い出、次は8月29・30日に開催されたインターナショナル SUZUKA 1000kmです。1966年より続く日本モータースポーツ夏の祭典。本年も現地観戦してまいりました。
 昨年一昨年は溶けるほど暑いカンカン照りでしたが、今年は曇天と雨の中でのレース。ある意味で過ごしやすい中での開催と言えなくもないですが、やっぱり鈴鹿1000kmは灼熱の太陽の下が似合うので、ちょっと残念だったかな。
 とはいえ、F1の観客数に迫らんとするスーパーGTのこと、悪天候を物ともせず、両日とも現地観戦組で大盛況。台風直撃というわけでなし、雨が降ってる程度ならどうってことないない。


ARTA CR-Z GT
600mm(トリミング有)・ ISO100・F8・1/125


 そんなわけで、まずは予選です。この日は午前中のセッションをSIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporaryで、午後のセッションをCanon EF-S 55-250mm F4-5.6 IS STMで撮影。
 55-250mmは、8耐の後に他のレンズと一緒にCanonサポートにピント調整に出したので、その確認も兼ねてです。
 ……実はこれは150-600mmをピント調整に出す前に出さなければいけなかったんですが、うっかりしていて逆になってしまいました。
 Canonサポートのピント調整だと、まずボディを調整して、その後にレンズを調整するという手順を踏んでいるとのこと。通常なら問題ないのですが、150-600mmはこれより前、つまり今回ボディを調整する前の、未調整のボディに合わせてレンズをピント調整してしまっている(当たり前ですがSIGMAは別会社であるCanon機のボディの調整はしない)。
 この状態でCanonでボディ側の調整が入れば、SIGMAレンズ側のピント調整は台無し。いや台無しは言い過ぎかもですが、まぁズレはしますよね普通に考えれば。
  Canonに機材を預けてきた後に「あっ、これまずくね?」と気がつきましたが後の祭り。なので今回の鈴鹿1000kmでは、150-600mmで撮影した写真の歩留まりがかなりアレな有様(笑。

 その代わり、ちゃんとピント調整したEF-S 55-250mm F4-5.6 IS STMの写りはたいへん向上しておりました。ずっと「過大評価じゃないの?」と疑い続けてきましたが、どうやら巷の評判の方が正しかったようです。……まぁ安いレンズなので、わかりやすい欠点もありますが。

 でも今回は午前中のフリー走行の写真ばかりなので、すべて150-600mmでの撮影です。


ARTA NSX CONCEPT-GT
300mm(トリミング有)・ ISO100・F9・1/100


 いつもの通り東コースから撮影を開始。夏は陽が高いので西コースから始めても別にいいんですけど、まぁなんとなく。上の写真は第2コーナーでのARTA NSX。前掲のARTA CR-Zと共に、今年のARTAもGT500とGT300での2台参戦。真っ赤……というか赤っぽいオレンジ色は鮮烈な印象で、コースではひときわ目立ちます。




 2コーナーにはそんなには長時間いなかったのですが(20分くらいかな)、その間に一大コースアウトしてストップしちゃった車が。クラッシュしたわけではなくトラブルですが、目の前で牽引されていきました。


JMS LMcorsa Z4
150mm・ ISO100・F6.3・1/100

 F1等のフォーミュラだとクレーンで吊り上げて運んでいきますが、GTだと牽引ですね。マシンがかっこいいだけに、牽引する重機がちゃちに見えます(笑。

 早々に2コーナーを離れて、次はS字コーナー。スーパーGTが誇る二次元キャラを追いかけます。


PACIFIC McLaren with μ's
350mm(トリミング有)・ ISO125・F5.6・1/250


GOODSMILE 初音ミク SLS
350mm(トリミング有)・ ISO125・F5.6・1/250


 1枚目はPACIFICレーシングのラブライブ、2枚目はグッドスマイルレーシングの初音ミク。PACIFICは前年に続いてのラブライブですね。その前は攻殻機動隊で、その前がイカ娘。イカ娘フェラーリの時が最も話題になったかな。ちょくちょくコラボ作品を変えてくるチームですね。
 対してグッドスマイルレーシングは参戦からずっと初音ミク。イラストレーターは毎年変えてきており、今年はタイキさんという方の手によるもの。モチーフは姫騎士。
 ちなみになんの知識もない人にこの写真を見せたところ、「馬? フェラーリ?」という感想が。フェラーリが初音ミクとコラボしたら世界がひっくり返りますね。

 なおグッドスマイルレーシングは、同時開催のFIA-F4にもマシンを送り込んできていました。オープンホイールで初音ミクを見る日が来るとは。しかし地上最速の萌えキャラの称号はまだスーパーフォーミュラの山口美羽ちゃんのものですから、ええ。


FIA Formula 4 GSR 初音ミク ホリデー車検 F110
500mm(トリミング有)・ ISO160・F6.3・1/500


 こちらはデフォルメ調ですね。ドライバー育成の意味合いが強いF4なので、子供時代のミクと解釈すべきでしょうか?

 残念ながらF4は昼食時と重なっていたので観てるお客さんが少ない中での走行でしたが、できればジュニアカテゴリーのレースももっと観て欲しいなぁ。



S字を離れて今度は人気の逆バンクコーナー。今年の鈴鹿1000kmではこの場所にいることが比較的多かったです。
 マシン正面からでも横からでも後ろからでも撮りやすい場所の上、GPスクエアからそこまで遠いわけでもなく、近くに屋台もあるし、暑くなったら日陰もあるという、大変観客に優しいエリア。人気にはちゃんと理由がありますよね。


Drago Modulo NSX CONCEPT-GT
150mm(トリミング有)・ ISO100・F9・1/30


 上はドラゴモデューロのNSX。昨年まではモデューロはウイダーインゼリーのウイダーを冠スポンサーにして、ウイダーモデューロ童夢レーシングでエントリーしてましたが、今年は元レーサーの道上龍率いるドラゴと組んでの参戦です。カラーリングがかっこいい! 成績はあんまり良くないけど……。

 あと、今回は流し撮り時にいつも以上のスローシャッターにしてます。この日はSS1/30まで遅くして撮影。さすがに手ぶれしまくりんぐでしたが、成功した写真はさすがによく流れてます。紅白の縁石が真っ白になってるし。

 また、逆バンクからS字方向を撮る際、なるべく低い位置から撮りたいというのも目標の一つでした。F2.8通しというような大口径のレンズがあれば金網に張り付いてもいいですが、あいにく開放にしてもF5〜6.3なので、金網越しだとうっすら金網が写ってしまう。
 なので、ぎりぎり写らないくらいの金網越しで、なおかつ低い位置から撮れる場所を探して、ちょくちょく場所を変えてました。記事冒頭の写真と以下の2枚はそうやって撮ったもの。


MOTUL AUTECH GT-R
600mm(トリミング有)・ ISO100・F8・1/125

Audi R8 LMS ultra
600mm(トリミング有)・ ISO100・F10・1/125


 だいたいマシンのヘッドライトと同じくらいの高さになってますでしょうか。場所的にかなりマシンから離れることになったので、テレ端600mm(換算960mm)がありがたい。トリミングもするにはしてますが、さほど大幅に切らなくても大丈夫なくらいには大写しになります。長いのは良いことだ。

 本日最後は大きくレタッチしたものを。両方ともS字を抜けて逆バンクを攻めるところ。


CRYSTAL CROCO Lamborghini GT3
250mm(トリミング有)・ ISO100・F5.6・1/80
Lightroomプリセット「Gritty-Medium」適用


S Road MOLA GT-R
180mm(トリミング有)・ ISO100・F13・1/30
Lightroomプリセット「Gritty-Light」適用

 今回はここまで。続きはまた次回に。

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