PRIDE運営事務所解散


 昨日のK-1 World MAXはすばらしい大会でしたが、翌日のこのニュースでずいぶんと水を差されたような気がしますね。



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PRIDE運営事務所が突如解散 事業所閉鎖、スタッフ全員解雇



 ドリームステージエンターテインメント(DSE)よりPRIDE事業を引き継いだ都内のPRIDE FCワールドワイド日本事務所が突如解散、都内の事務所は閉鎖されスタッフは同日付けで全員解雇となった。



 同社の元スタッフによると4日、ドリームステージエンターテインメントから転籍のかたちで新体制へ移行していたスタッフが召集され、国際電話で米国から会議に参加したジェイミー・ポラック社長よりスタッフに解雇が通知されたとのこと。



スポーツナビ http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/pride/headlines/20071004-00000024-spnavi-fight.html



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 ……幕切れは、ずいぶんとあっけなく。



 テレビ局はつかない、選手は流出する一方、改善の見込みはまったく無しという状況だったわけだから、まあものすごく予想通りではあるんですが。



 しかし……、ロレンゾ・フェティータとダナ・ホワイト、可哀想に。いくら出したか知りませんが、相当な額を払ってPRIDEを取り込んだんだろうに、うまみの全くないままこの状況に追い込まれたわけだからなぁ。

 その上、高給取りなんだろうミルコやマウリシオはさして活躍しないし、ノゲイラも負けてはいないだけでぱっとしない。というか、元PRIDE選手たち全然活躍しない。ヴァンダレイはUFCに移籍する前にヘンダーソンに負けちゃうし。せいぜいクイントン・ジャクソンくらいですか、がんばったのは。



 こうなるとPRIDEの買収で得をした部分は、日本市場に対するインタフェース部分(というか、コネ)だけ? PRIDEが築いたであろう各種のコネだのなんだのを土台と布石に、UFCの日本GPとか開催する……。

 でもこれって、自分たちでも何とかなった部分のような気がする。だって放っておいてもPRIDEは死んだだろうし、後釜の興業はほぼゼロなんだから。

 HERO'Sは代替えにしては方向性がまったく違うし、修斗がのし上がってくるのも考えられない。UFCが打ち出している方向性としては、日本市場において最大の難敵であるPRIDEが自滅し、他に敵となる者もない、そんな状況だった。

 ならば性急に動かずとも、座して待ってさえいれば良かった。わざわざ高いお金を払って会社ごと買うなんてことをする必要はなかった。目の前に空白のゾーンができるのをただ待っていれば良かった。そこにUFCが滑り込む余地は充分あるのだから。その後は、PRIDEがなくなって路頭に迷った選手の内、欲しい人だけを狙い撃ちで狩っていけばいい。



 そう考えれば、やっぱりPRIDEは買うだけ損だったと。



 ――そして今……、榊原だけがお金もらってウハウハ? なんだかもう。



 ロレンゾとダナはもちろん、選手も、社員も、そして何よりファンも……浮かばれないですね……。



 まあ、いまさら嘆いたところで仕方ない。たぶんこれからUFCが日本に台頭してくるだろうから、それをのんびり待つことにしましょうか。ルールが変わるから見所はまったく違うモノになるだろうけれども。

 あとはまあ、ほぼあり得ない期待を述べるならば、谷川が改心して、もっと凄みのある大会を開催す……だめだ、書いてて笑えてきた。ありえない。



2007年10月4日




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