そして決戦の時は(2007年F1第15戦日本GP決勝)
はい、2007年F1第15戦日本GP決勝です。凄い天候です。
本当に走るんですか(笑。
さてここからは、生中継観戦中に私が実際に取っていたメモを、ほぼ原文ママで掲載。あとから振り返ってどうだったと書くよりは、こっちの方がライブ感があるような気がしたので。テレビ前から、生の声をどうぞ(笑。
ちなみに、放送はCSフジテレビ721のF1中継。最初の方でチャンネルをウロウロしていたので、少しだけ地上波も混じってます。
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・雨の中、セーフティカー先導でスタートらしい。そりゃまあ、ねえ。現地組かわいそうに、スタートで一斉に響くあの爆音を聞けないとは。
・タイヤはルールにより、全員エクストリームウェットタイヤ(それ以外を履いていた場合はブラックフラッグで失格)。
・このため2ストップ作戦組は1ストップに比べて不利(前半で離せないから)。1ストップ組がラッキー。まぁ、天候に左右されるとは思うけども。
・ちなみに、順調にいけば2~3周でスタンダードウェットタイヤでもいけるとか? え、雨降ってない? 降ってるよね? 無理っぽくない?
・時間は滞りなく13時30分にフォーメーションラップでGO。そのままローリングスタートで決勝開始。と言うかフォーメーションラップは無しか。
・相変わらず霧深し(霧雨? 雨は間断なく降っている状況)。と言うか、雲の中か。
・路面温度22度。気温17度。寒そう。現地組がんばれ。
・リウィッツィがスタートの勘違いで出遅れ?
・2週目にマッサがピットイン。給油。6秒4。タイヤはエクストリームからエクストリーム(新品にした?)。
・コバライネンのラジオ。コンディションは悪くなるばかり?(アンダーステア?)
・3週目にライコネンがピットイン。6秒9の給油。エクストリームからエクストリームタイヤに交換。こちらも新品にしたのみ?
・バトンのラジオ。川が出来ている? やっぱ雨!むっちゃ雨!
・オンボード映像だとマシンによっては前のマシンどころかコーナーが見えない。前のマシンのテイルランプが見える程度。
・ライコネンがスピン。6週目の10コーナー。セーフティカーのスピードでもスピン。なんだこのコンディション。もともとピットインの影響で最下位だったから特に問題はなかった?
・エクストリームタイヤの排水量→1秒間に61リッター(川井ちゃん情報)。へえ。
・ラルフのラジオ。やっぱりコンディション最悪だとのこと。
・8週目に入ってもセーフティカー戻らず。でも、ストレートではスピードを出すように。
・9週目。現在、だいたい2分10秒ほどのペース。
・10週目でもまだセーフティカー戻らず。
・トゥルーリのラジオ。聞こえない。何か不具合?
・11週目。ブリアトーレがなんか不機嫌そう。雨だからなぁ。
・11週目。リウィッツィがピットイン。7秒6の給油。もしかしてここからピットインなしで行く?
・なんかいろいろと追突しそう。ラルフとアンソニーがぶつかりそうになった。
・琢磨のオンボードぜんぜんだめ。ほとんど見えない。
・これは中止かなぁ…。ハミルトンはともかく、後続の人たちが水しぶきですごいことになってる。かわいそうに。
・マクラーレンのレース中の戦略は、イギリス本拠地でたてて、富士にフィードバック(川井ちゃん情報)。なんだそれ、間に合うの? たしかスーパーアグリも似たようなことをやってたような。
・13週目。左近がピットイン。ギヤが入らない? エクストリームタイヤのまま。何秒だ?見てなかった。フル給油?
・14週目、ライコネンが2ストップ目。フル給油でここから走りきり? もちろんエクストリーム。
・セーフティカー速いな(笑。
・15週目、マッサが2ストップ目。こちらもフル給油か。エクストリームタイヤ。
・16週目、ヴルツがピットイン。7秒7のストップ。エクストリームタイヤ継続。これもフル給油か。
・18週目、マッサにレースコントロール? セーフティカー中にスピンした車をオーバーテイクした? ドライブスルーペナルティだが、この状況だと関係ないよな、これ。
・18週目、バリチェロ、琢磨、トゥルーリのピットイン。琢磨は8秒0、トゥルーリは8秒3、バリチェロが判らん。出ない。全員フル給油?
・20週目でセーフティカーの戻し。リウィッツィが1分33秒で走ったのを見て判断。マクラーレン涙目。なにはともあれ、F1サーカス開始!
・スタート直後にクラッシュ? ヴルツとマッサ! ヴルツはリタイヤ。ヴルツがスピンでマッサに激突。マッサ不運。
・21週目、ベッテルが3番手。ライコネン14番手。マッサはドライブスルーペナルティ履行。クラッシュのダメージはない? ていうかさっきのレースコントロールは、ここで履行せないかんのか。影響ないどころか影響ありまくり。
・ライコネン、せっかく給油したのに、前が遅いのでペースが上がらない。
・23週目。ハイドフェルドとバトンが接触。ハイドフェルドのスピンで。バトンのフロントウィングが飛んだ。でもピットに入らない?なんで?
・23週目。琢磨のフロントウィングがなんかゆがんでる。琢磨ピットイン24秒。かかりすぎ。火ぃ噴いてるが……スタートしたら消えた。漏れたものが引火しただけ。
・23週目。バトンがピットイン。いまごろ? おかげで順位が……。
・コース上に破片がいろいろ落ちているようで危ない。
・25週目。トップからライコネンまで30秒差。視界が酷いのでオーバーテイクが難しい。
・26週目、ライコネンがラルフをオーバーテイク。
・27週目、アロンソがピットイン。11秒9。フル給油か。エクストリームタイヤ。ルノーの後ろ。
・28周目、ライコネンがスーティール?をオーバーテイク。
・28週目、アロンソがセクター3でコースアウト。
・28周目、ハミルトンがピットイン。11秒6。エクストリームタイヤ。ルノーの前に。アロンソに対するアドバンテージがすごいことに。
・29週目、ベッテルがトップ。えええええええええええ!
・29週目、コバライネンがフィジケラをオーバーテイク? クビカもそれに乗じてフィジケラをオーバーテイク。フィジケラ涙目。
・29週目、マッサがコースアウト。
・32週目、クビカがコバライネンをオーバーテイク。
・32週目、ベッテルがピットイン。10秒1。
・33週目。ハイドフェルドが最終コーナーからのホームストレートでアロンソをオーバーテイク。
・34週目、ハミルトンがスピン。ハイドフェルドと接触して。ダメージは? コバライネン、クビカがハミルトンをオーバーテイク。
・35周目。アロンソがおかしい? ベッテルにヒットされた(その後、右サイドポンツーンが破損していることを確認)。ライコネンがアロンソをオーバーテイク。
・もうレース荒れまくり。
・35週目。ハイドフェルドピットイン。10秒2。
・37週目。フィジケラとクルサードがハミルトンをオーバーテイク。ハミルトン、ヒットされておかしくなってる?
・37週目。クビカがピットイン。
・38週目。ハミルトンがすごいアンダーステア。
・38週目、第1コーナーでバトンがトゥルーリをオーバーテイク。でも19位と20位。現在コバライネンが1位。
・39週目、レースコントロール。クビカ? ドライブスルーペナルティ。なんで?
・39週目、コバライネンがピットイン。9秒2。クルサードもピットイン。秒数不明。
・40週目、霧が濃くなってきた。
・40週目、ライコネンがピットイン。どうにもよろしくない……。10秒4。長くないか?
・41週目、左近がスピン。何事もなく復帰。
・41週目、フィジケラがピットイン。
・42週目、アロンソがクラッシュ!ヘアピンで。パーツがすごいことに。セーフティカー出動! レースが動くか!?
・43週目からセーフティカー。現在1位はハミルトン。あれか、前のやつがピットインしたから1位に復帰したか。続いてウェバー、ベッテル、リウィッツィ、コバライネン、マッサ、クルサード、フィジケラ。ここまでポイント。ポイント圏外は、スーティール、ハイドフェルド、ライコネン、バリチェロ、クビカ、ラルフ、左近、ロズベルク、バトン、トゥルーリ、アンソニー、琢磨。まだアロンソのマシンがコース上。マーシャル何やってんだ。
・44週目、リウィッツィ、スーティール、琢磨がピットイン。
・47週目、セーフティカー中にウェバーがなぜかコース上でストップリタイヤ? 何があった? ベッテルと接触? ベッテルの左フロントが破損。ピットインでストップ。表彰台がパァ。これでライコネンがポイント圏内7位に。
・48週目、ピット内でベッテル男泣き。そりゃまあねえ。
・48週目終了後、セーフティカーが引っ込む。
・49週目の第1コーナーは!? ハミルトン速い! マッサがコバライネンを……オーバーテイクできない!順位変わらず! ハミルトン、コバライネン、マッサがトップ3!
・49週目、ロズベルクがスピン。単独なので他に影響なし。スローダウンしたか?
・50週目、ライコネンがいつの間にか5番手。映せよ。
・ハミルトン速えなあ……。51週目で2位に4秒239差。
・52週目、なんかバリチェロが8番手。いつの間に。
・52週目、リウィッツィがコースアウト。スーティールに抜かれる。クラッシュなどはなし。
・53週目、ラルフがピットイン?4回目? っていうか……あれ、リタイヤ? 何があったんだろう。
・54週目、アンソニーがリタイヤ。マシントラブルか?というか、右側ボディが壊れてるが……。
・だから、レース荒れすぎ(笑。イエローフラッグが出てる。
・57週目、ライコネンがクルサードをオーバーテイク。すげえラインで抜いてった。100Rを脱出スピード重視でいって、その次のヘアピンでオーバーテイク。とりあえず、マッサ、ライコネンの3、4になったが……。
・58週目、ライコネン大幅にコースアウト。でも順位変わらず戻ってきた。
・58週目、マッサがピットイン。タイヤ交換だけど、これチームオーダーじゃないの? ……あ、でもガソリンがなかったか……。しょうがないってことね。この時点でライコネン3位。コバライネンを抜けるかどうか。
・60週目、バリチェロがピットイン。ポイントがパァ。まぁ、燃料がなぁ。
・61週目、ライコネンがまたオーバーラン。でもあんまりタイム変わらない。順位も変わらず。
・63週目、やたら雨が強くなってきた。
・63週目、トゥルーリピットイン。おいおい。
・66週目、ライコネン、オーバーテイク失敗。
・66週目、ハイドフェルドがリタイヤ。ニック……。
・67週目、ラストラップ。最後の勝負がそこかしこで発生! そんな中、最後まで強さを失わなかったハミルトンが1位! そして、ライコネンを押さえ続けて2位はコバライネン、3位はライコネン。もうちょっとだったんだけどね! 続いてクルサード4位、フィジケラ5位、マッサがすごいオーバーテイクでクビカを抜いて6位! クビカ7位、リウィッツィ8位。ポイント圏外はスーティール、バリチェロ、バトン、左近、トゥルーリ、ハイドフェルド、琢磨。
・あ、なんかバトンがリタイヤしてる! といったところでレース終了!
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ポディウムに鳴り響くイギリス国家。やはり今年のハミルトンは強い。マシンスピードと戦略がいいのも確かだけど、とにかくドライブがクレバーかつ冷静。ライコネンが時折見せるような"熱さ"がないから、ミスをしにくい……(それがすべて良いことかはともかく)。なんだろう、アラン・プロストに似ているのかな。総合的なポテンシャルとしては、ミハイル・シューマッハーを越える逸材かもしれない。
でも、今回のMVPというか、いちばん凄みを見せていたのはライコネンだと思う。ハミルトンはそもそも条件が揃っていて(レース中、何度か危ない部分はあったとしても)盤石だったけど、ライコネンは最初の作戦ミスの影響で、すごいハンデを背負って走っていたから。渋滞には巻き込まれるし、ヘンなところでピットインしなければいけなかったし。そんな中、水しぶきで前が見えない状態をものともせず、一瞬のスキを突いて襲いかかり、ため息が出るほどの美しさで仕留めてしまうカミソリのようなオーバーテイク。確かに失敗もあって何度かオーバーランしたけど、それでも一時最後尾を走っていた状態から、3位にまで駆け上がったわけだから。作戦さえ失敗しなければ……、そう思うと、今回のレースは本当に惜しい。ライコネンの底力は現在のフォーミュラーでトップかもしれないですね。
とはいえ、富士の女神が微笑んだのは、ゴールデンルーキーのルイス・ハミルトン。本当におめでとう!おそらくこのままの勢いで、ルーキーにしてワールドチャンピオンという偉業を達成することでしょう。続いての2位は、初の表彰台となったコバライネン。同じルーキーとしてハミルトンの陰に隠れ続けたのは、相当悔しい日々だったでしょう。ようやく陽の当たる場所まで来たね。よくがんばった! 驚異の追い上げを見せたライコネンも見事!
そしてそして、ドライバー、スタッフ、観客、テレビ観戦組のファン、みんなみんなお疲れ様! これからも、F1が世界最高峰の舞台でありますように!
……ところで、コバライネンがスタッフに渡そうとしたシャンパン、スタッフが落としたな(笑)。ま、これも良い思い出かな?
2007年9月30日
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