続・大洗へ ~ガールズ&パンツァー聖地巡礼再び~ キャラクター編 Part 6

 前回に引き続き、続・ガールズ&パンツァー聖地巡礼シリーズです。巡礼で撮影してきた写真をネタに書いていきます。

15. おりょう:大洗女子学園カバさんチーム(玉屋菓子店)


 おりょうは普段は玉屋菓子店さんにいますが、この日はお休みだったので、江口又新堂さんに移動してました。玉屋さんのラスク、また食べたかったんですが仕方ないです。



 旧パネルだとなんというか、少しキリッとした表情をしていましたが、新パネルだと柔らかい表情になりました。こちらの方が劇中のおりょうに近いですよね。



 劇中前半のエキシビジョンマッチでは、CV33ターン(ナポリターン)と称したアクセルターン(?)をIII突で行うという離れ業を見せていたおりょう。直後に撃破されていましたが、まあドラテクは順調に向上しているようです。
 でも、個人的に彼女の名場面は、III突に語りかけた一言、「プラウダ戦も良かったぞ」だったと思います。何気ない一言と言えばそうなんですが、この時の表情がとっても優しく、状況も相まって思わずじーんとしてしまいます。
 比較的背の低い彼女ですが、あの場面はとても大人びているというか、母性を感じさせるような温かさがあって、普段は歴史の薀蓄に埋もれている、彼女の内面の本質がにじみ出ている気がして大好きです。


16. 近藤妙子:大洗女子学園アヒルさんチーム(魚忠・ちゅう心


 ガルパンの聖地紹介で必ず引き合いに出される魚忠さんには近藤妙子。こちらは新パネルになってました。魚屋さんという水を多く使う場所柄、パネルの傷みがとても激しかったので、妥当な判断ですね。というか既に足元が傷みつつある。お仕事の過酷な現場です。

 ただ、さすがにパネルへのダメージは店も把握していると見えて、新パネルは前より若干高い位置に設置されてました。そのため、少し妙子ちゃんが圧縮されて見えますが、角度の都合です(笑)。本当はもっとちゃんとすらっとした娘です(ボンキュボンではあるけど)。




 店内では(時間帯によるかもしれませんが)みなさん忙しそうに魚をさばいて(?)いたり、お仕事されてらっしゃって、「ザ・仕事場!」みたいな雰囲気です。でも、忙しそうかな大丈夫かなと思いつつ、おそるおそる声をかけてみると、愛想良くこちらの相手をしてくださいました。地元の人は遠慮なく店員さんに声かけて「あれちょうだいこれちょうだい」とやっているので、ここでは普通のことなのかも。私が住んでいるところにはこういうお店はないので、なかなか新鮮な光景です。



 彼女を含め、アヒルさんチームはTV版に引き続いて劇場版でも大活躍でした。ぶっちゃけ脳筋の集団ではありますが、何気に試合ごとの生存率は非常に高いし、各試合での勝利の鍵を何度も握った歴戦の兵でもある。
 その中でも、ド根性熱血車長にトボけた砲手の砲塔二人組に対して、比較的冷静(?)な彼女と河西忍は、アヒルさんチームの冷却材的存在です。前半のエキシビジョンマッチ、何としても突撃したがっている知波単・福田に「今ここでやられちゃったら、それこそ面目立たないよ」と諭した姿は、こう言うとなんですが、アヒルさんチームとは思えない冷静さ(笑。
 元気で明るく、可愛くてスタイルも良くて、逆境にも負けない心の強さを持ち、そのうえ(アヒルさんチームの中では)状況判断も的確。妙子ちゃん、スペック高い娘ですよねえ。

17. 新三郎:(手打ちそば「常陸屋」


 五十鈴家の奉公人・新三郎は常陸屋で修行中。こちらも新パネルに刷新。旧パネルはイケメンっぽい表情してましたが、こちらは新三郎っぽいというかなんというか。
 武部沙織に「顔はいいんだけど……」と評されたのはダテではない。このあわてんぼうっぽさというか、テンション高そうというか、少なくとも華道の雰囲気が微塵もないところが良いですよね。



 営業時間外だったので中には入らず。また次に来た時にでも食べていきたいです。



 劇場版では主人である百合を差し置いてセリフをもらえていましたね。華さんを心配するセリフが二言ほどだけでしたが、はたしてあの電話の後、五十鈴家でどのような会話がなされたのか、ちょっと興味があります。

18. 五十鈴百合:保護者(旅館「福本楼」


 五十鈴家の奥様、百合さんは福本楼に。新パネルと旧パネルが両方ですね。



 着物の色が変わったようにも見えますが、旧パネルは経年で色褪せているだけかも。雰囲気はほとんど変わりませんが、若干表情が柔らかくなったかな?



 福本楼さんは、今回宿泊する宿ではありませんでしたが、いつか泊まってみたい宿の一つではあります。雰囲気良さそうですし。



 一言もセリフのなかった奥様ですが、TV版での一件以来、もう華さんは一人前の大人として認めているのかも。だからこそ、余計な口出しはせず、あの娘ならどんな時でも大丈夫だろうと、見守ることに徹しているんでしょうかね。

19. 佐々木あけび:大洗女子学園アヒルさんチーム(ジョイショップ タグチ)


 バレー部の金髪娘・佐々木あけびはジョイショップタグチさんに。こちらは新パネルと旧パネルの両方です。以前は旧パネルがショーウィンドウの中にありましたが、この場所に新パネルが設置され、旧の方は表に出ていました。



 バレー部チームの新パネルは、みんな前に比べて躍動感のあるデザインになりました。それにしても、妙子ちゃんもそうですが、あけびちゃんは特に高校一年生には見えない(笑。



 店内はいかにも町のおもちゃ屋さんという感じ。けっこうお客さんが入っていたので、邪魔しないようにすぐ出てきてしまいましたが、本当はじっくり何が置いてあるか見たかったです。おもちゃ屋さんは、子供から大人まで楽しめる空間だと思います。



 劇場版では、相手車両のほとんどがパーシングの上、最後に相対したのはセンチュリオンなので、八九式の砲手である彼女にはつらい試合でしたよね。知波単と協力して切り抜けてはいましたけど、砲手としてはやっぱり「もっと火力を……!」とか嘆いてたかも(笑。
 加えて日常パートでは、滅多に見られない儚げな表情も見せていましたしね。最後の夜、バレーの道具を運びながらしょんぼりと歩く姿は、普段いつも笑顔である分、余計に寂しそうな雰囲気。直後に磯部キャプテンの提案を受けて笑顔になりますが、それもまたカラ元気だったのかも。
 でも、やっぱり彼女に似合うのは明るい表情と、どこかトボけた言動。エキシビジョンマッチでも大学選抜戦でも、ときおり口にするおっとりした台詞が愛らしい。
 特に「かしこいねー私たち!」の響きが最高にキュート。作戦自体の無謀さと直後の結果も相まって、何度見ても聞いてもじわじわくる場面でした。

20. オレンジペコ:聖グロリアーナ女学院(ヴィンテージ・クラブ むらい


 ヴィンテージ・クラブむらいさんでは、オレンジペコがお出迎え。新パネルです。お澄まし笑顔という感じの旧パネルから、普段の笑顔といった感じのデザインに。より可愛らしくなりました。



 ここは店の外観が強烈なので印象に残りやすいですが、店内もシックな雰囲気で素晴らしいです。真昼間より、夕方から夜にかけての時間帯に来たいお店。



 劇場版ではダージリンと共に、栄えある開幕直後の登場人物となったペコちゃん。マイペースなダージリン様にツッコミを入れるところも面白いですが、彼女の印象的だった場面は、データ上圧倒的不利と伝えるアッサムに「覚悟の上じゃないですか」と微笑んだところ。最悪、自分たちの学校のことではない、という余裕はあるにせよ、格上の相手と戦いながらも一切心を乱さない胆力はすごい。さすが、一年生でありながら、隊長車の装填手に抜擢されているだけのことはあります。
 聖グロリアーナのチャーチルは歴代隊長の搭乗車両という設定ですが、ペコちゃんもいずれ隊長になっていくんでしょうね。月刊戦車道に連載された小説でも、それを示唆するダージリンの台詞等があります。
 それが来年のことなのか、あるいは再来年のことなのかはわかりませんが、そうなったあかつきにはどんな隊長になるのか……。興味は尽きないです。

21. そど子:大洗女子学園カモさんチーム(大進


 大洗の風紀委員長そど子は、蕎麦屋さん「大進」にいます。新パネルに刷新。



 こちらも伺ったのが営業時間外だったので中には入らず。穴子天ざるそばとかあるそうなので、またいつか食べたいです。ざるそばも穴子天も大好き。



 劇場版のそど子は、もう見ているこっちがもらい泣きしそうなほど、落ち込んじゃって……。普段は勝ち気な彼女が、あれだけやさぐれてしまうのだから、どれだけ思い入れ深く毎日を過ごしていたか、想像するだに気の毒です。なにしろ、パゾ美が冗談で言った「校門持ってく?」を本気にして、銘板をバールで引っぺがして持ってっちゃったくらい。戦車の前で抱きしめてましたもんね、学校名の銘板。
 でも、彼女が本当に大好きだったのは、学校という場所や風紀委員という職務そのものではなかったんじゃないかな。そう思う理由は、彼女(ほか2名)が初めて涙を流して泣いたのが、麻子が迎えに来た時に「ちょっと寂しい」と言われた時だったからです。
 その時までは、やさぐれてはいても、まだ我慢できていた。強がることができた。でも、麻子に珍しく素直な気持ちを口にされて、こらえていたものが溢れてしまった。「寂しくなんて、ないんだから!」と言いながら泣くその姿が、彼女が本当に失いたくないものが何だったのかを物語っている。
 学校という場所は、人と人とが交わり共に成長していく場所であり、風紀委員という職務は、その過程を自分も含めて見守り、手助けをする職務です。どちらも大事なのは場所や仕事ではなく、それらに集い構成している"人"。
 そど子、ゴモヨ、パゾ美の3人は、学校という場所を通して、そして風紀委員という仕事を通じて、そこに集まる人々を、そしてかけがえのない友人たちを愛していた。それが彼女たちなりの親愛の表現であって、だからこそ、それらを失った時に、人一倍のショックを受けていたんだと思います。
 「そど子がいないと」から始まる麻子の言葉は、いずれも「私たちにはあなたが必要なんだよ」という、人の繋がりを意識した言葉です。麻子も、そど子が大事にしていたものを、わかっていたんでしょうね。
 そしてこの場面の後、会長から伝えられた反撃の狼煙に、一気に気合が戻って来るそど子と、その姿に「はいはい」と安心したように笑う麻子。この二人の関係性は、ただの仲良しこよしとは一味違った、独特の信頼関係がありますよね。

 今回はここまで、続きはまた次回に。

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