続・大洗へ ~ガールズ&パンツァー聖地巡礼再び~ キャラクター編 Part 1

 2013年末よりずっと筆者は「ガールズ&パンツァー」にハマっておりまして、当ブログでも2014年8月に行った聖地巡礼の模様をシリーズで残したりもしました。
 真夏に行った炎天下の大洗の記憶は今もありありと思い出せますが、いくつかの心残りもあった。そのうちの一つ、「あんこう鍋を食べてない」というのをクリアしつつ、劇場版のスポットも探してこよう!ということで、1年半ぶりに大洗に行ってまいりました。

 しかし、大洗に行くと決まったはいいものの、いきなりの誤算が一つ。それは「キャラクターパネルが大幅に増えている!」ということ。
 前回の訪問時、パネル類は戦車パネルも含めてほとんどを記録してきたため、今回はロケーションを中心にじっくり見てこようと思っていたのに、劇場版新キャラのパネル、並びに、既存キャラの新パネルが大量に追加されており、これの記録だけでかなりの時間を要するのが容易に予想できたため、旅行前から計画の変更を迫られる始末。
 それと、大洗訪問前に立川のシネマシティで極上爆音上映の劇場版を観ることも決めていたのですが、よりによって、決行日の12日金曜日の上映が、15時半からという遅い時間。その前後の日は朝から上映してたのに、12日だけ狙いすましたかのようにこの上映スケジュール……。
 ついでに最終日は諸般の事情で11時には大洗を後にせねばならず、このため実質わずか1日で聖地巡礼しなければならないことに。どう考えても時間が足りない!

 というわけで、今回の聖地巡礼も、ほとんどの時間がパネルの撮影に終始することになりました。それもキャラパネルだけです。戦車パネルは(たぶん)前と同じだろうと判断して、今回は撮影対象にしていません。実は重駆逐戦車エレファントの設置場所が変わっていたのですが、それも網羅していません。
 また、劇場版での重要なスポットの一つ、旧上岡小学校も巡礼の対象外に(泣)。つくづくスケジュールが……。

 嘆いても仕方ないので、それらの新たな心残りは、いつか3度目の聖地巡礼で消化することにします。いつになるかな。

 ま、とにもかくにも、今回からしばらくの間は、続・ガールズ&パンツァー聖地巡礼シリーズです。難しいことは抜きにして、前回同様、撮影してきた写真をネタに書いていきます。
 前述した通り、今回はキャラクターパネルだけで、戦車パネルは網羅していません。戦車パネルについては、前回のシリーズを参照してください。あと、今回はスケジュールに追われていたため(に、筆者が撮影するのを忘れていたため)、お店の雰囲気を示す写真がほとんど撮れていません……。現地の方々、申し訳ないです。
 紹介は2014年時と同じく、ガイドマップの番号順に書いていきますが、オンラインでは(2016年2月現在)今のところ新キャラを網羅したマップが公開されていないので、市販されている「大洗フィーベル ~大洗ガルパントラベルガイド2~」に付属のマップを参照します。

 では劇場版公開後から追加された新キャラのパネルから! 機材はFUJIFILM X-A1+XC16-50mm F3.5-5.6 OISをメインに、一部はiPhoneでの撮影です。


1. ローズヒップ:聖グロリアーナ女学院(ガルパン喫茶「Panzer vor」


 まずガルパン喫茶「Panzer vor」に設置されたローズヒップ。



 劇場版新キャラですが、聖グロリアーナよりアンツィオが似合うんじゃないかというような、スピード狂娘でしたね。「どんな走りをしようとも、我が校の戦車は、一滴たりとも紅茶をこぼしたりしないわ」でおなじみの同校のポリシーどこ吹く風、盛大にばっしゃばっしゃやらかしてる様がたいへん可愛いです。




 劇中では「マジですのっ!?」から「ごめんあそばせ!」に続く台詞回しが特に好きです。何をどう聞いてもお嬢様には聞こえない、庶民感溢れる口調とイントネーションが、逆にローズヒップのお嬢様感を裏打ちしている気がするのは気のせいでしょうか(笑

 さて、マリンタワーでエレベーターを上った先にあるため、景色は折り紙付きのガルパン喫茶ですが、店内も見所いっぱいです。
 


 壁に描かれた戦車の絵だったり、壁から突き出した主砲だったり(写真はないですが、本当に手作りの主砲が飛び出してます)、あるいは戦車の模型だったり……。



もちろん、メニューもバラエティに富んでます。各校の名物をイメージした食事に紅茶、どれを選んでも満足感はたかそう。
 今回、伺ったのが早い時間だったために食事はしていませんが、飲み物として紅茶をいただきました。ダージリンティーです。



 ちなみに、あまり紅茶に詳しくない筆者が「どうやって飲めばいいでしょう?」と店員さんに聞くと、「3分待っていただくと美味しくなりますよ」との回答。それじゃあそうしてみようかと思ったら、店員さんが砂時計を置いてくれました。砂時計ですよ、砂時計。なんておしゃれ!
 そしてこちらが、3分待ったダージリンティー。



 これが美味しい! 実はこれまで紅茶ってあまり良いと思ったことがないんですが、初めて美味しいと思えました。ちゃんとしたところで飲むと、こんなにも違うんですねえ。
 そうかあ、こういうのを飲みながら、聖グロの人たちは戦車に乗ってるんですね。

 あと、ガルパンとは関係ないですが、メニュー内に紛れてた大洗の公式ゆるキャラ「アライッペ」の擬人化バージョンが(笑



 可愛いけど、元のアライッペの鼻にあたる部分の貝殻が、その部分にあるのは狙いすぎじゃないかな!?(笑


2. 大洗女子学園船舶科の生徒:大洗女子学園(大洗港フェリーターミナル


 続いては大洗女子学園の"縁の下の力持ち"である、船舶科の生徒2名。こちらは劇場版には登場しませんが、TV版7話と、BD/DVD3巻特典OVA「スクールシップ・ウォー!」に、それぞれほんのちょっとだけ登場します。



 可愛らしい女子高生ですが、この子たちがあの巨大な学園艦を操縦しているわけですから凄い。まさに小さな巨人。ガルパンの世界では、女の子たちのスキルレベルがたいへんに高いです。



 大洗の各所に設置されているパネルは、設置場所とキャラ設定に関連のないケースも多いですが(それを誰も気にしないのが大洗の懐の深さでもあります)、フェリーターミナルで微笑んでいる彼女たちは、まさにベストチョイス。名前すらないチョイ役の子たちですが、きっとフェリーターミナルにおいては末永く愛されるマスコットになるんじゃないかな。



 ちなみにここにはなぜか西住みほと秋山優花里のパネルも。ガルパンを代表するキャラとして、フェリーでいらっしゃるお客さんをお出迎え、ということでしょうか。

 それと、パネル以外にも、あんこうチームの特別住民票が展示されてます。

西住みほ


武部沙織


五十鈴華


秋山優花里


冷泉麻子




 広いロビーにはタペストリーも。フェリーで来る場合は、ここが聖地巡礼の入り口になりますね。


3. 玉田:知波単学園(甘太郎


 続いては、甘味処「甘太郎」で背筋を伸ばしている、知波単の突撃娘・玉田。店舗の写真がないですが、甘太郎さんは美味しい大判焼きのお店。大判焼きは、地域によっては今川焼きとか回転焼きとか御座候とか呼ばれているものと、同一の焼き菓子。筆者が住んでいる地域でも大判焼きと呼ばれているので、親近感がわきます。



 劇場版では、細見と並んで知波単の精神を体現していたと思われるキャラ。勝つことよりも突撃することを優先しているらしき、その潔いまでの精神性には恐れ入ります。
 でも好きなシーンは突撃している時のよりも、潜伏作戦の際、細見の敵戦車撃破に続いて自分も戦果を上げようとし、返り討ちにあって「おおおのおおおれえええええ!!!」と叫びながら水に沈んでいくシーン。もうほんと、知波単のキャラは見ていて飽きないです。



 出番自体はさほど多いわけではないのに、キャラクターのインパクトは非常に強いので、仮に名前は覚えなくても「知波単のすぐ突撃するおさげの子」で記憶に焼き付きます。
 ちなみに「月刊戦車道増刊第6号」に、知波単学園の紹介が載っていますが、そこに「良妻賢母となる生徒も多い」なんて書いてある。でも、玉田や細見を見るにつけ、良妻賢母というより「肝っ玉母さん」の間違いじゃないか!?なんて思っちゃいます。
 こんなお母さんだったら、少なくとも男の子は、喧嘩で泣いて帰って来るなんて許されませんね(笑)。「勝つまで突撃してこい!」みたいな。

4. 西絹代:知波単学園(みとや洋品店)


 みとや洋品店さんには、知波単学園の頼れる(?)隊長・西絹代がポーズをキメています。



 こちらの洋品店では、ガルパンのコラボグッズとして、大洗女子学園推奨ソックスなんてのが売ってます。男子用と女子用がありますが、お土産として女子用を買ってきました。



 しかし、女子学園推奨ソックス男子用とはいったい……(笑)。店主さん自身も笑ってました。

 さて、知波単の面々は劇場版でホントにイイ味出してるんですが、この西さんの味わい深さたるや抜群です。
 冒頭で「ややや、散ったらダメだろ!」とか「はたして我々はこれで良いのだろうか……」と、他の知波単メンバーとは一味違う所を見せていたかと思ったら、その舌の根も乾かぬうちに「突撃はいつするんだろう?」だもん。
 そして突撃の命令が下った(と勘違いした)瞬間の、あの満面の笑み。素晴らしい敢闘精神です。「あいたーッ!」の叫びはクセになる面白さ。



 しかし、西さんの良い所は、知波単精神の具現化とも言える志向を示しながらも、それとは別種の価値観や進言を躊躇なく受け入れる、度量の深さだと思います。
 福田の提言をつっぱねる玉田や細見を制し、「何か策があるんだな?」と、下級生のたてた、伝統に反する作戦を採用するという決断。外野たる我々観客が常識的に考えれば、突撃するよりはるかに"勝てる"作戦であることは明白ですが、それを"知波単の精神にどっぷり浸かった"彼女が採用するというのは、生半可な覚悟ではできないと思うんですよ。自分とは違う価値観を受け入れることは、口で言うよりはるかに難しい仕事です。
 古い伝統と新しい価値観の相克。それはいつの時代にも見られる軋轢ですが、これを解決するには、両者の中間に立って繋ぐ連結器が必要。知波単においては、まさに西隊長こそが新旧の時代を繋ぐ連結器です。
 伝統的な気質を持ちながらも、なお新たな時代を模索しようとする彼女が、あの瞬間あの場所にいた。それはたぶん、知波単学園にとって最大の幸運であり、今後の同校が飛躍する原動力となったはず。きっと来年の知波単学園は、すごく強い学校になっていると思うんですよね。


5. 大洗女子学園農業科の生徒:大洗女子学園(大洗町役場


 町役場には大洗女子学園農業科の生徒がお芋を掲げてます。大洗はさつまいもが名産の一つなんですよね。向こうに見えているのは大洗町長さんのパネルですね。大洗に立っているのはガルパンキャラのみならず、町の皆さんのパネルもたくさんあります(笑。



 農業科生徒さんは、TV版にもアンツィオ戦OVA版にも劇場版にも出場しておらず、唯一確認できるのはBD/DVD3巻の特典OVA「スクールシップ・ウォー!」内に、モブキャラとして登場したのみ。まさかモブのパネルまであるとは……。しかしこうして見ると可愛いな!



このさつまいもが角谷杏会長の干し芋になるんでしょうかね。もしかすると、農業科はそのおかげでけっこう優遇されてたりして。


6. メグミ:大学選抜チーム(居酒屋「七輪」


 居酒屋七輪さんには、大学生選抜チームからメグミさんが出張。居酒屋に女子大生なので、本当にバイトしてるかのようですね。残念ながらスケジュールの都合で、このお店で飲食はしておりませんが、雰囲気はとても良さそうな居酒屋さんです。そのうちまた大洗に行った暁には、ぜひここでお酒を飲みたいものです。



 ルミ、アズミに比べるとやや影が薄い感じではありますが、見た目は正統派といった趣。この娘も含めて、大学生選抜チームはドラマCD等でもっと掘り下げられると良いですね。



 それにしても、こんな可愛い顔して、戦車道選手としては物凄く強い。試合の最終盤まで生き残って、大洗連合チームを苦しめ続けたわけですから、実力は疑いようがない。特に、ルミ、アズミらとのコンビネーションアタックは、あのサンダースのケイやナオミですら、手も足も出なかったわけですし。
 経験の差がありますから、これをもってケイ達が劣っていると判断すべきではありませんが、大学選抜中隊長の肩書きは伊達でないことは確か。「一方的すぎて心苦しいわ」の台詞は、決して彼女の自惚れではないですね。


今回はここまで。Part 2に続きます。

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