続・大洗へ ~ガールズ&パンツァー聖地巡礼再び~ キャラクター編 Part 3

 前回に引き続き、続・ガールズ&パンツァー聖地巡礼シリーズです。巡礼で撮影してきた写真をネタに書いていきます。

13. 王大河:大洗女子学園(大洗町観光協会 観光情報センター


 大洗女子学園放送部・王大河は大洗町観光情報センターにいます。劇場版では出番はありませんでしたが、ドラマCD4巻などでは出突っ張りでしたね。



 ところでこの観光情報センター、108号線を磯前神社からアクアワールド方面に少し進んだところにあるんですが、きっと元々は磯前神社、アクアワールドに、海水浴場や幕末と明治の博物館なんかを紹介してたと思うんですよね。それが今ではガルパンのスタンプやらグッズやらが前面に出ていて、改めて「この町は本気だなあ」と。



ボコぬいぐるみも当然のように鎮座してます。手前のマグカップはちょっと絵柄がわかりませんが、ペットボトルは川崎燃料さんで販売してる天然水ですよね。観光情報センターに、町の燃料屋さんの商品が紹介されているって、大洗ならではかも?



 情報発信という意味では、放送部の王大河がここにいるのは良いチョイスですよね。ガルパン知らない人が訪れたら……、うん、まぁきっとファンになってくれるでしょう!



14. ミカ:継続高校(浅野丸


 民宿「浅野丸」さんには、継続高校のミカが佇んでいます。この日は午前中の中途半端な時間だったせいか、宿自体には鍵がかかっていましたが、ミカは外から見える場所にこの通り。なお、劇中と同じくチューリップハットかぶってますが、これパネルに本物の帽子をかぶせてありますね。宿の人の手によるものか、それともファンからの差し入れなのか、何れにせよ愛されてます。



 ちなみに全景がかっこいいんですよね、この宿は。外壁の色も海の近くの宿って感じの、おしゃれで爽やかな色。ちょっと青っぽい感じが、同じく青っぽい色調のミカにぴったり。



 それにしても、劇場版冒頭のカンテレ演奏に始まり、各所でつぶやく戦車道への哲学的な言及、捉えどころのない台詞回し、そして戦車戦において発揮する無類の強さなど、劇中でも特に印象的なキャラクターでした。飄々として何事にもさしたる興味のなさそうな風情から一転、作戦行動の際に見せた眼差しは、超一流の狩人を思わせる鋭さ。「行くぞ」の一言に思わずゾクッとしたのは筆者だけではないでしょう。



 ところで、継続高校の3名、ミカ、アキ、ミッコは、それぞれ著名なフィンランド人の名前から採られているようですが、F1ファンである私にとっては、やはりミカの名前の元となったらしき、ミカ・ハッキネンに言及せざるを得ません。
 フライング・フィンの異名を取り、あの最強の"赤い皇帝"ミハエル・シューマッハーをして「悪魔のように速い」と言わしめた、フィンランドの誇る偉大なF1チャンピオン。「コンピューターが『これ以上速く走ることはできない』と計算したタイムさえしばしば上回る」「ネジを締め忘れたマシンで平然と走り続けて入賞した」など、その桁外れの才能を示すエピソードには事欠きません。
 ガルパンにおけるミカに見える天才性は、我々F1ファンが思い出すミカ・ハッキネンの天才性そのもの。
 唯一違うのは、ハッキネンが親しみやすいジョーク好きの好青年であったのに対して、継続のミカは我が道を行く唯我独尊タイプである(ように見える)ことでしょうか。この気質はむしろ、同じくフィンランドのF1ドライバーにして、フライング・フィンの後継者と言われたキミ・ライコネンに近いような気がします。そしてキミもまた、好調時の手のつけられない速さにおいて、天才と呼ばれるドライバー。
 ……フィンランドは、定期的にこのような才能を世に出す土壌があるのでしょうかね。いやガルパンのミカは日本人だと思いますけれども(笑


15. 福田:知波単学園(せんな里)


 食堂「せんな里」では福田がアワアワしてます。ちょうど昼時だったせいか、お客さんがそこそこ入ってましたね。観光客か地元の人かは判断つきませんでしたが……。
 お店はいかにもな感じの、地元民の食堂といったところ。近所に幕末と明治の博物館があるので、そこからのお客さんは来るかもしれません。少し大通りから入ったところにある、小ぢんまりしたお店でしたね。



 ちなみに食事等何もしてないにもかかわらず、名刺交換しただけで缶バッジもらえてしまいました。次に行くときは必ず食事していきますからー!



 序盤はザ・知波単というような、同校の突撃精神あふれるキャラクターでしたが、その後の大洗女子との共同戦線、特にアヒルさんチームとの作戦行動を経て、とても大きく成長したキャラクターとなりました。
 特に、対大学選抜戦での中盤戦において、突撃を敢行しようとする先輩達に「おそれながら申し上げます!」と、別の策を進言するシーンは、劇場版を象徴する名場面の一つ。彼女のあの決断は、並大抵のものではなかったと思うんですよね。
 ある信念を金科玉条として奉っているとき、それに全く反する理念を採用しようということは、尊敬する先人達のみならず、かつての自分自身すら否定することにもなる。自分で自分の信念を否定することは、その信念が強ければ強いほど難しいです。ほとんどの人は、間違っていると知りながらも、正しい道に戻ることを躊躇して、よりドツボにはまっていってしまう。
 自分を導いてくれていた先輩達も、自分自身も、同時に否定することになる作戦を口にすることは、きっと彼女にとって、とてもつらく難しい決断だったはず。よくぞ、プレッシャーに負けることなく、新たな信念を貫いたものです。彼女のあの一歩にこそ、「勇気」の2文字は宿っていました。



 それに、上記のようなこととは関係なく、見ていて可愛いのが素晴らしいです。そど子にやり込められて「うぅ……」と悔しがる様も、たった一両で突撃を敢行する西隊長を心底尊敬してそうなキラキラした眼差しも、どれもこれも最高に愛らしい。リゾートアウトレットのエスカレーターを落下してくる場面は、筆者のお気に入りのシーン。あのときの「うわわっ」というような表情、何度見ても良いです。

16. アキ:継続高校(MARUHAN ひもの家


 MARUHANひもの家さんでは、アキが微笑んでいます。こちらも、幕末と明治の博物館近くのお店。店内は干物の良い匂いが漂ってますので、お腹が空いてくること請け合い。比較的新しいお店なのか、外観も店内も今風の綺麗な店舗です。



 継続高校のメンバーの中では、かなりまともというか、普通っぽい感じの娘ですよね。ミカ、ミッコが濃すぎるので、普通を通り越して地味にさえ見えるという(笑)。容姿自体は色白肌に銀髪の、洋風美少女って感じの顔立ちなのに!



 ミカとの会話でも、普通というか常識人全開という感じで、「参加することに意義があるんじゃないのお!?」や「どうしてそう、ひねくれたことばっかり言うのよ」など、斜め上のミカに対して観客の気持ちを代弁してくれる人物、というような位置づけでしょうか。
 エンディングでラストの会話を担当したのもアキとミカですが、そのときの台詞もまた、観客の気持ちを代弁する見事な一言でした。素直な気持ちを素直に口にする彼女だからこそ、あの台詞が心に染み入るものになったのだと思います。
 ……まぁでも、あの二人に付き合って野宿してたり、わずか一両のBT-42で三両のM26パーシングを相手にするという、普通に考えたら荒唐無稽な作戦内容に躊躇なく臨んだり、なんだかんだでアキも普通人とは微妙に違う気はしますけどね(笑。

17. ルミ:大学選抜チーム(焼肉 沖苑


 焼肉 沖苑さんでは、大学選抜チームの中隊長・ルミが店番しています。このお店も幕末と明治の博物館近くのお店。大通りに面しています。
 大洗というと海の味覚とか、あるいはサツマイモが名産ですが、茨城なので常陸牛も美味しそうです(あいにく食べてませんが……)。



 どうにもこう、メガネでキリッとした感じのキャラだと、桃ちゃんが思い浮かんでしまうので、すわ「この娘もポンコツなのでは……」と思わせられますが、さにあらず。大洗女子連合に翻弄される場面もあったとはいえ、アズミ、メグミとの連携を組んでからの戦いぶりは、さすが精鋭の女子大生と感嘆するほどのものでした。
 その三人の中では最初に撃破されてしまったとはいえ、レオポンさんチーム、カチューシャ、エリカが総がかりで襲いかかってやっとの話ですから。
 逆に、あの時ルミが撃破されていなければ、いかに西住姉妹といえども、クライマックスの行方は違ったものになっていたんじゃないかな……と思います。



 それにしても、彼女も驚いたでしょうね、魔改造を施されたポルシェティーガーのスピードには……。あの油断がなければ撃破されていなかったかもしれない。でも、機動性皆無のポルシェティーガーがあんなに動けるなんて、常識的に考えて思わないでしょう。まぁ相手にレオポンさんチームがいたというのが、彼女の不運だったということでしょうね。

18. アズミ:大学選抜チーム(しちりん)


 大学選抜チームのお色気担当(?)アズミは、こちらも焼肉店「しちりん」さんにいらっしゃいます。キャラパネルの中では一人だけやや離れた場所にいるので、徒歩ではちょっと遠いかも。自転車があると行きやすいと思います。とはいえ、駅から歩いて10分ほどなわけで、一日のシメにご飯を食べに行くという感じで行くには良い場所かも。



 やや地味なメグミ、スレンダーなルミに比べて、明らかに派手な容姿にメリハリボディなアズミ。ネクタイどころかシャツすら着ている気配がないとか、ガルパンでもかなり珍しい、大人の色気で攻める女性ですね(大人といっても女子大生ですが)。
 この世界、戦車道は女子ばかりがやっている競技の上、戦車の中にいたら服装なんてチームのメンバーしか見ていませんが、いったい誰にアピールしてるのか。



 しかしまあ、下手すると女子力が低下しそうな競技なので、このくらいやっておいたほうが女性としての意識を保つにはいいかもしれません。いちおう戦車道は「乙女のたしなみ」という触れ込みではありましたが、誰も信じてないでしょう……いや作中のキャラはどうだかわかりませんが。
 実際のとこ、メグミやルミはどう思ってるんですかね。「いやらしいかっこしやがって!」みたいに思ってるのか、自分もやってみたいなとか思ってたりするのか。彼女たちの日常のエピソードも、なんらか展開していくといいなあ。
 
 本日はここまで。続きはまた次回に。

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