2015F1日本GP! 金曜フリー走行 part.3 ドライバー雑感
前回からの続きでF1日本GP。
FP1はとにかく逆バンクに張り付きです。
ところで、150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporaryのカスタム設定についてですが、現在はAFを「品位優先」、OSを「ダイナミック」、フォーカスリミッターは設定なしで主に運用してます。
「速度優先」でフォーカスリミッター設定した方が早いのはわかってますが、モタスポ撮影にそこまでの速度ってあまりいらないんですよね……。ロングストレートのトップスピード付近とか、あるいは遠ざかるマシンを後ろから写す際には使えると思いますが、それ以外の場面においては、品位優先で事足りる。それに速度優先だとやっぱり精度に不安が。なので、私の場合は上記設定がメインです。
さて、コース上ではひっきりなしにドライバーが周回を重ねてます。上の写真は今年度最大の有望株マックス・フェルスタッペン。賛否両論あるドライバーですが、私はここ2〜3年の新人では、彼が最もワールドチャンピオンの匂いのする新人だと思います。
コース上で見せるオーバーテイクへの執念、コース外で見せる傲岸不遜な態度。まさにF1チャンピオンの資質。王者というのはワガママで自信満々な人にしかなれないんですよ。
最近はセバスチャン・ベッテルがなんだか性格の良いナイスガイみたいに語られてますが、彼がマルチ21騒動を起こしたことはつい2年前の話。同じです、彼もね。そうでなければ勝てない。マレーシアでウェバーをぶち抜いて行ったのを観た時は「これが王者だよなぁ」とニヤニヤしました。
ベッテルに比べれば、さすがにまだ若い分だけ荒削りな部分も多いルーキーですが、これから成長して、押すところと引くところのラインを完璧に制御できるようになったら、手がつけられないでしょう。楽しみなドライバーです。
そのフェルスタッペンの同僚がカルロス・サインツJr.。
鳴り物入りの17歳でF1に飛び込んできた同僚が目立ちすぎのせいで、なかなかスポットが当たらないのが気の毒です。キャリア的には、彼の方が真っ当に実績を積んできてるんですけどね。
ドライビングもなかなか堂に入ってます。今年のトロ・ロッソが(比較的)速いことを差し引いても、前評判以上の活躍でしょう。ほんと、目立ちすぎの同僚がいるとつらいですよね。
でもまぁ、そこは勝って実力を証明していくしかないです。誰も速さは疑ってないと思われるので、いつか良いチームからのオファーだってあるでしょうし。トロ・ロッソの新人は高評価の人が多いです。
で、つい前年までそのトロ・ロッソの新人だったのが、ダニール・クビアト。
去年はピカピカのルーキーでしたが、2年目にしていきなりのレッドブル昇格。ベッテルが移籍して席が空いたからとはいえ、こういう幸運をモノにできる人は一握りですし、彼にも運命の女神が味方についてそうです。
先輩にあたるダニエル・リチャルド、後輩にあたるフェルスタッペン、サインツJr.に比べると地味な印象ですが、度重なるトラブルにもめげず、現在66ポイントのランキング8位は、立派な仕事です。
それにしても、トロ・ロッソはほんっとに有望新人が多く集まりますね……。
新人といえば、2013年にレギュラー昇格した新人の中で、最有望株と目されていたのがバルテリ・ボッタス。
現在のウィリアムズがちょっと勝てるチームとはいえないので、いまひとつ地味なリザルトばかりですが、獲得ポイントは毎年チームメイトを上回っている堅実なドライバー。今年もベテランの先輩フェリペ・マッサを10ポイント以上勝ってます。
間違いなく「フライング・フィン」の系譜なので、もっと勝てるマシンに乗せてあげたいなぁ。彼はまだまだ過小評価されてると思うんです。
で、先代フライング・フィンというのがこの人、キミ・ライコネン。
寡黙で実直そうなボッタスとは対照的な自由奔放さ。いやライコネンも寡黙ではありますが、真面目ゆえでは絶対ない。面倒くさがりなだけだと思う、あれは(笑。
ここ数年はマシンの競争力が劣っていたり、ハイブリッドになってからはそもそもマシンのフィーリングが合わなかったりで、感覚で走るドライバーと言われるライコネンにはつらいシーズンが続いていました。
が、今年はいいかげん慣れてきたのか、それなりに好成績も残すように。
ベッテルに比べると今ひとつ詰めきれませんが、まぁ来年はさらに慣れてくるんじゃないですかね。今さら実力を証明しなければならない歳でもないので、本人がやりたいように、のびのびやれば良いと思います。
上記のボッタスとは現在の同僚、ライコネンとはかつての同僚なのが、フェリペ・マッサ。
この人のドライバー人生は、いつもあと一歩何かが足りなかった。チャンピオンになれそうな年もあったけど、やはりあと一歩が届かなかった。
2008年に最大のチャンスを逃したあとは、完全にツキに見放された格好。ついでに毎度のように同僚も強すぎて、なんだか「永遠のセカンドドライバー」みたいな風情が漂うように。
ウィリアムズに来てからはずいぶん機嫌も良くなったみたいですが、それでも新人の後塵を拝しているわけで……。
私は、彼は巷間言われるほど遅くはないと思っています。少なくとも、ツボにハマればとても速いし、ハマり続けた時もあった。ただ一年通しては続かなかった。
まぁなんというか、"もったいない"感じのドライバーです。でもだからこそ、彼がどれだけミスってもポカっても、許せちゃうんだろうなぁとも思うんですよね。
しかしやはり、ミスらずポカらず、ご縁も運も味方につけてのしあがるに越したことはない。マッサと同じブラジルからやってきた新人フェリペ・ナッセには、大きく育っていって欲しいところ。
デビュー初戦で、しかも競争力に劣るザウバーでいきなりの5位入賞という、素晴らしい滑り出しを見せたナッセ。その後はチーム力通りのレースが続いていますが、確実にレースを重ねるドライバーという評価を得つつありますね。
とはいえ、今年もう一度くらい、初戦のきらめきを見せて欲しいところ。マシンパワー的に苦しいのはわかりますが、そこに甘んじていると、なかなか上位チームへは行けないですし。
同じくザウバーのマーカス・エリクソンも、厳しい戦いを強いられてます。
ハンガリー、ベルギー、イタリアと連続入賞は立派ですが、もうひとつふたつ順位を上げられるともっといいかも。いや難しい注文なのは承知ですが。
厳しい財政事情のプライベーターでは……しかも現代F1では競争力を向上させることは至難。だからこそ、ペイドライバーならではのチャンスが巡ってくるとも言えますが、そこから脱却できなければ、ずっと脇役のまま。日本にも馴染みの深いドライバーですし、頑張って欲しい。
それに、いくら財政事情が厳しいとは言っても、マノー・マルシャとかに比べればまだマシ。急造マシンに型落ちPUで頑張らざるを得ない、マノーのエースドライバー、ウィル・スティーブンスの苦労は計り知れない。いや、本人これはこれで楽しんでるかもしれませんけど。
なにしろテールエンダーの上、去年のケーターハムみたいに直接の最下位争いライバルすらいないもんだから、国際映像に全く映らない。どういう走りしてるのかすらうかがい知れない。
ただ、何気に完走率は悪くないです。どうせ最下位だから、無理せずに済むからだろうか……。
ここ2戦で走ってるアレクサンダー・ロッシも、久々のアメリカ人ドライバーという触れ込みなのに、チームがチームなので映りません。
とりあえず鈴鹿では、ずっとスティーブンスとテール・トゥ・ノーズやってましたが、あれは現地観戦組かライブタイミング首ったけ組にしかわからないよね……。
でも、前にも書いたような気がしますが、テールエンダーで最下位争いをするチームって、私は必要だと思うんです。ケーターハムがいないのがつくづくもったいない。
マノーは来年からウィリアムズと再び技術提携するようですが、これで戦闘力が上がれば、ほかの会チームと最下位争いできるようになるかな……。ハースF1がどの程度かわかりませんが、まずはハースとライバル関係になれると良いと思います。
ついでに、マノーが載せるPUはフェラーリの型落ちからメルセデス製に。ウィリアムズより速くなったら笑えるかも。いや笑えないか。
そのメルセデスで苦戦を強いられているのが、ニコ・ロズベルグ。
苦戦といってもランキング2位ですが、何と言っても同僚が強すぎる。去年はまだ戦えていたのに、今年はもう心をへし折られてるんじゃないかと心配になるほど。
実力はある。ちゃんとある。彼に足りないのは豪胆さです。チームの迷惑になるからといって同僚にコーナーのラインを譲ってしまうくらいなら、クラッシュ上等でつっぱらないとダメ。チームが1位になったって、それでドライバーが1位になるわけじゃないんだから。自分が勝たなきゃ。
楽観的なことばかり言うハミルトンに比べて、悲観的なコメントが多いのも良くないですね。カラ元気でもなんでも、明るいことを言ってる方がスタッフの心象も良いです。そういうのって、チームワークにおいては重要ですよ。
そういう意味においては、フェルナンド・アロンソはロズベルグと対照的。
現役最高のドライバーと言われ続けた元王者が、完走もままならないレースを強いられる屈辱。にも関わらず、彼はチームを鼓舞し続ける。必ず良くなると言い続けて。チームからすれば、これほど励みになることはないはず。ポジティブな発言というのは、人を奮い立たせる力があります。
さすがに今回鈴鹿では、溜まりに溜まった鬱憤を爆発させていましたが、これまでの彼の忍耐を思えば咎めることなんてできない。ロン・デニスは少し苦言を呈していたようですが、いつもの彼からすれば穏便な方。
むしろ、チームは彼の叫びを檄と捉えて、一層の研鑽を積み重ねてくれるはず。
聞いた話によると、F1解説者で有名な小倉重徳さんは、「アロンソの叫びは改善の兆しが見えているが故の叱咤だ」というようなことを言っていたそうな。現地のトークショーか何かでの発言らしいのでソースが確認できませんが、彼らしいなと思います。マクラーレンも、ホンダも、ぜひアロンソに反撃の力を用意してあげて欲しいですね。
本日はここまで。続きはまた次回に。
FP1はとにかく逆バンクに張り付きです。
ところで、150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporaryのカスタム設定についてですが、現在はAFを「品位優先」、OSを「ダイナミック」、フォーカスリミッターは設定なしで主に運用してます。
「速度優先」でフォーカスリミッター設定した方が早いのはわかってますが、モタスポ撮影にそこまでの速度ってあまりいらないんですよね……。ロングストレートのトップスピード付近とか、あるいは遠ざかるマシンを後ろから写す際には使えると思いますが、それ以外の場面においては、品位優先で事足りる。それに速度優先だとやっぱり精度に不安が。なので、私の場合は上記設定がメインです。
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Squadra Toro Rosso STR10 / マックス・フェルスタッペン 600mm(トリミング有)・ ISO125・F7.1・1/200 Canon EOS 70D + SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary |
さて、コース上ではひっきりなしにドライバーが周回を重ねてます。上の写真は今年度最大の有望株マックス・フェルスタッペン。賛否両論あるドライバーですが、私はここ2〜3年の新人では、彼が最もワールドチャンピオンの匂いのする新人だと思います。
コース上で見せるオーバーテイクへの執念、コース外で見せる傲岸不遜な態度。まさにF1チャンピオンの資質。王者というのはワガママで自信満々な人にしかなれないんですよ。
最近はセバスチャン・ベッテルがなんだか性格の良いナイスガイみたいに語られてますが、彼がマルチ21騒動を起こしたことはつい2年前の話。同じです、彼もね。そうでなければ勝てない。マレーシアでウェバーをぶち抜いて行ったのを観た時は「これが王者だよなぁ」とニヤニヤしました。
ベッテルに比べれば、さすがにまだ若い分だけ荒削りな部分も多いルーキーですが、これから成長して、押すところと引くところのラインを完璧に制御できるようになったら、手がつけられないでしょう。楽しみなドライバーです。
そのフェルスタッペンの同僚がカルロス・サインツJr.。
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Squadra Toro Rosso STR10 / カルロス・サインツJr. 600mm・ ISO320・F7.1・1/320 |
鳴り物入りの17歳でF1に飛び込んできた同僚が目立ちすぎのせいで、なかなかスポットが当たらないのが気の毒です。キャリア的には、彼の方が真っ当に実績を積んできてるんですけどね。
ドライビングもなかなか堂に入ってます。今年のトロ・ロッソが(比較的)速いことを差し引いても、前評判以上の活躍でしょう。ほんと、目立ちすぎの同僚がいるとつらいですよね。
でもまぁ、そこは勝って実力を証明していくしかないです。誰も速さは疑ってないと思われるので、いつか良いチームからのオファーだってあるでしょうし。トロ・ロッソの新人は高評価の人が多いです。
で、つい前年までそのトロ・ロッソの新人だったのが、ダニール・クビアト。
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Infiniti Red Bull Racing RB11 / ダニール・クビアト 600mm(トリミング有)・ ISO250・F7.1・1/320 |
去年はピカピカのルーキーでしたが、2年目にしていきなりのレッドブル昇格。ベッテルが移籍して席が空いたからとはいえ、こういう幸運をモノにできる人は一握りですし、彼にも運命の女神が味方についてそうです。
先輩にあたるダニエル・リチャルド、後輩にあたるフェルスタッペン、サインツJr.に比べると地味な印象ですが、度重なるトラブルにもめげず、現在66ポイントのランキング8位は、立派な仕事です。
それにしても、トロ・ロッソはほんっとに有望新人が多く集まりますね……。
新人といえば、2013年にレギュラー昇格した新人の中で、最有望株と目されていたのがバルテリ・ボッタス。
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Williams Martini Racing FW37 / バルテリ・ボッタス 600mm(トリミング有)・ ISO100・F7.1・1/200 |
現在のウィリアムズがちょっと勝てるチームとはいえないので、いまひとつ地味なリザルトばかりですが、獲得ポイントは毎年チームメイトを上回っている堅実なドライバー。今年もベテランの先輩フェリペ・マッサを10ポイント以上勝ってます。
間違いなく「フライング・フィン」の系譜なので、もっと勝てるマシンに乗せてあげたいなぁ。彼はまだまだ過小評価されてると思うんです。
で、先代フライング・フィンというのがこの人、キミ・ライコネン。
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Scuderia Ferrari SF15-T / キミ・ライコネン 600mm(トリミング有)・ ISO100・F6.3・1/200 |
寡黙で実直そうなボッタスとは対照的な自由奔放さ。いやライコネンも寡黙ではありますが、真面目ゆえでは絶対ない。面倒くさがりなだけだと思う、あれは(笑。
ここ数年はマシンの競争力が劣っていたり、ハイブリッドになってからはそもそもマシンのフィーリングが合わなかったりで、感覚で走るドライバーと言われるライコネンにはつらいシーズンが続いていました。
が、今年はいいかげん慣れてきたのか、それなりに好成績も残すように。
ベッテルに比べると今ひとつ詰めきれませんが、まぁ来年はさらに慣れてくるんじゃないですかね。今さら実力を証明しなければならない歳でもないので、本人がやりたいように、のびのびやれば良いと思います。
上記のボッタスとは現在の同僚、ライコネンとはかつての同僚なのが、フェリペ・マッサ。
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Williams Martini Racing FW37 / フェリペ・マッサ 540mm(角度調整有)・ ISO100・F6.3・1/320 |
この人のドライバー人生は、いつもあと一歩何かが足りなかった。チャンピオンになれそうな年もあったけど、やはりあと一歩が届かなかった。
2008年に最大のチャンスを逃したあとは、完全にツキに見放された格好。ついでに毎度のように同僚も強すぎて、なんだか「永遠のセカンドドライバー」みたいな風情が漂うように。
ウィリアムズに来てからはずいぶん機嫌も良くなったみたいですが、それでも新人の後塵を拝しているわけで……。
私は、彼は巷間言われるほど遅くはないと思っています。少なくとも、ツボにハマればとても速いし、ハマり続けた時もあった。ただ一年通しては続かなかった。
まぁなんというか、"もったいない"感じのドライバーです。でもだからこそ、彼がどれだけミスってもポカっても、許せちゃうんだろうなぁとも思うんですよね。
しかしやはり、ミスらずポカらず、ご縁も運も味方につけてのしあがるに越したことはない。マッサと同じブラジルからやってきた新人フェリペ・ナッセには、大きく育っていって欲しいところ。
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Sauber F1 Team C34 / フェリペ・ナッセ 200mm(トリミング有)・ ISO100・F11・1/100 |
デビュー初戦で、しかも競争力に劣るザウバーでいきなりの5位入賞という、素晴らしい滑り出しを見せたナッセ。その後はチーム力通りのレースが続いていますが、確実にレースを重ねるドライバーという評価を得つつありますね。
とはいえ、今年もう一度くらい、初戦のきらめきを見せて欲しいところ。マシンパワー的に苦しいのはわかりますが、そこに甘んじていると、なかなか上位チームへは行けないですし。
同じくザウバーのマーカス・エリクソンも、厳しい戦いを強いられてます。
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Sauber F1 Team C34 / マーカス・エリクソン 600mm(トリミング有)・ ISO125・F7.1・1/320 |
ハンガリー、ベルギー、イタリアと連続入賞は立派ですが、もうひとつふたつ順位を上げられるともっといいかも。いや難しい注文なのは承知ですが。
厳しい財政事情のプライベーターでは……しかも現代F1では競争力を向上させることは至難。だからこそ、ペイドライバーならではのチャンスが巡ってくるとも言えますが、そこから脱却できなければ、ずっと脇役のまま。日本にも馴染みの深いドライバーですし、頑張って欲しい。
それに、いくら財政事情が厳しいとは言っても、マノー・マルシャとかに比べればまだマシ。急造マシンに型落ちPUで頑張らざるを得ない、マノーのエースドライバー、ウィル・スティーブンスの苦労は計り知れない。いや、本人これはこれで楽しんでるかもしれませんけど。
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Manor Marussia F1 Team MR03B / ウィル・スティーブンス 600mm(トリミング有)・ ISO160・F7.1・1/320 |
なにしろテールエンダーの上、去年のケーターハムみたいに直接の最下位争いライバルすらいないもんだから、国際映像に全く映らない。どういう走りしてるのかすらうかがい知れない。
ただ、何気に完走率は悪くないです。どうせ最下位だから、無理せずに済むからだろうか……。
ここ2戦で走ってるアレクサンダー・ロッシも、久々のアメリカ人ドライバーという触れ込みなのに、チームがチームなので映りません。
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Manor Marussia F1 Team MR03B / アレクサンダー・ロッシ 600mm(トリミング有)・ ISO200・F7.1・1/320 |
とりあえず鈴鹿では、ずっとスティーブンスとテール・トゥ・ノーズやってましたが、あれは現地観戦組かライブタイミング首ったけ組にしかわからないよね……。
でも、前にも書いたような気がしますが、テールエンダーで最下位争いをするチームって、私は必要だと思うんです。ケーターハムがいないのがつくづくもったいない。
マノーは来年からウィリアムズと再び技術提携するようですが、これで戦闘力が上がれば、ほかの会チームと最下位争いできるようになるかな……。ハースF1がどの程度かわかりませんが、まずはハースとライバル関係になれると良いと思います。
ついでに、マノーが載せるPUはフェラーリの型落ちからメルセデス製に。ウィリアムズより速くなったら笑えるかも。いや笑えないか。
そのメルセデスで苦戦を強いられているのが、ニコ・ロズベルグ。
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Mercedes AMG Petronas F1 Team W06 Hybrid / ニコ・ロズベルグ 200mm(トリミング有)・ ISO100・F7.4・1/60 |
苦戦といってもランキング2位ですが、何と言っても同僚が強すぎる。去年はまだ戦えていたのに、今年はもう心をへし折られてるんじゃないかと心配になるほど。
実力はある。ちゃんとある。彼に足りないのは豪胆さです。チームの迷惑になるからといって同僚にコーナーのラインを譲ってしまうくらいなら、クラッシュ上等でつっぱらないとダメ。チームが1位になったって、それでドライバーが1位になるわけじゃないんだから。自分が勝たなきゃ。
楽観的なことばかり言うハミルトンに比べて、悲観的なコメントが多いのも良くないですね。カラ元気でもなんでも、明るいことを言ってる方がスタッフの心象も良いです。そういうのって、チームワークにおいては重要ですよ。
そういう意味においては、フェルナンド・アロンソはロズベルグと対照的。
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McLaren Honda MP4-30 / フェルナンド・アロンソ 600mm(トリミング有)・ ISO200・F7.1・1/320 |
現役最高のドライバーと言われ続けた元王者が、完走もままならないレースを強いられる屈辱。にも関わらず、彼はチームを鼓舞し続ける。必ず良くなると言い続けて。チームからすれば、これほど励みになることはないはず。ポジティブな発言というのは、人を奮い立たせる力があります。
さすがに今回鈴鹿では、溜まりに溜まった鬱憤を爆発させていましたが、これまでの彼の忍耐を思えば咎めることなんてできない。ロン・デニスは少し苦言を呈していたようですが、いつもの彼からすれば穏便な方。
むしろ、チームは彼の叫びを檄と捉えて、一層の研鑽を積み重ねてくれるはず。
聞いた話によると、F1解説者で有名な小倉重徳さんは、「アロンソの叫びは改善の兆しが見えているが故の叱咤だ」というようなことを言っていたそうな。現地のトークショーか何かでの発言らしいのでソースが確認できませんが、彼らしいなと思います。マクラーレンも、ホンダも、ぜひアロンソに反撃の力を用意してあげて欲しいですね。
本日はここまで。続きはまた次回に。
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