2015F1日本GP! 土曜セッション part.1 現地の熱気
金曜セッションを翻弄した雨雲は夜のうちに通過して、土曜日は朝から雲こそ多いものの、青空の見える好天に恵まれました。
フリー走行3回目と予選が予定される土曜日。なんだかんだで平日の金曜日ではなく、平均的には休日となる土曜日からは、お客さんの数もぐっと増えるので、雨でなくてほんとよかったです。
ちなみに、土曜からはさすがに渋滞するかな……と思いながら伊勢湾岸道を飛ばしてきましたが、特にそういうこともなく(さすがに鈴鹿近辺は少し混んでましたが)、普通に到着。むしろ鈴鹿1000kmとか8耐とかの方が混んでるような? F1は公共交通機関で来るのがセオリーになっているので、意外に一般道は混まないのかも。
あるいは、ガチ勢のそれなりの数が、金曜から泊まり込みになっているからとか?
駐車場にテント張って夜を明かしますからね、彼ら。金曜〜月曜までこの状況。まぁ私も、たまたま車で通える距離に住んでいなければ、こうしてたでしょうね多分。
そんなガチ勢の駐車場を抜けてサーキットボウルの方面に歩いて行くと、ドライバーの入り待ちの人々が群れをなしてます。
なお、この光景は毎年恒例ですが、今回気づいたのは、どうもファンが並べてる国旗の位置までもが、少なくとも去年と全く同じじゃないかということ。覚えてるんですよ、特にマッサのブラジル国旗。この人たち、毎年誰よりも早くきて、この位置を陣取ってるんですかね。素晴らしい情熱です。
彼らだけじゃなく、そもそもみんな朝早いんですよね(まぁ筆者もですが)。好天の下、まだ8時ちょっとすぎだというのに、現地には続々とファンが集まってきています。
ショップの人たちも今日からまさに本番。パンフレットや公式グッズを物色するお客さんをさばくのに忙しそう。
そんな中、ちょっと笑っちゃったのがこちら。
レッドブル時代のベッテルモデルのサングラス。これ、去年の売れ残りなんでしょうけど、まさか移籍するなんて思ってなくて、いっぱい入荷しちゃったんでしょうね。今年もレッドブルにいれば、きっと継続して売れたでしょうに。商売の難しさが伝わってきます。
なおこのサングラスのセールやってたのは、ショッピングストリートのRACING ZONEというショップです。鈴鹿へご来園の際は、ぜひお買い求めください(まだ在庫あるか知りませんけど)。
さて、モートピアからトンネルを抜けていくと、おなじみGPスクエアに至るゲートです。すっかり定番になった「Are You Ready ?!」の横断幕も、日本GPで見るとより一層ハイテンションに見えるのが不思議。これを背景に記念撮影してるファンの姿も定番です。
GPスクエア内では多数の出店やイベントがありますが、中でも特にお客さんを集めていたのは、やはりフォーミュラカーの展示。今年は恒例のレジェンドマシン展示の他に、最新のマクラーレン・ホンダMP4-30も!
それも2台置いてあって、1台は現在走っているカラーリングのモデル。もう1台はシーズン前の、シルバーカラーのモデル。
ここに、開幕〜第4戦までの、シルバーに赤い縁取りのカラーのがあれば完璧でしたが、さすがにそれは望みすぎでしょうか。なんにせよ、もう見ることのない、いわばプロトタイプカラーのモデルがあったのは嬉しかったですね。
ちなみに背後からの眺めはこんな感じ。なんかスカスカに見えるくらいに、ほんっとリアがスリムですねマクラーレン・ホンダのマシン。この挑戦的なデザインによって冷却に問題を抱えているので、いまのところほめるわけにはいきませんが、いつか実を結び日が来るでしょうか。
こういうリア側からの眺めをリアルに見られる機会というのはなかなかないので(F1は特に)、写真を撮る人が非常に多かったです。前から横から後ろから、余すことなく熱心に撮影していく人の多いこと。人が途切れないものだから、撮影には苦労します。
まあそれでなくても、F1開催中の鈴鹿サーキットは、どこもかしこも人の波です。よほど辺鄙なところに行っても、人がいないなんていうところがない。僻地のスプーンでも(今年は当該エリアが格安だったという事情はあるにせよ)、こんなにいるんか!というほど観客いますから。
もちろん以前に比べれば……、私が現地観戦し始めた以降では、例えば佐藤琢磨がいた頃に比べれば、観客は一目でわかるほど減ってます。当時は笑っちゃうくらい凄かった。セナ・プロの時代なんか、きっともっと凄かったんでしょうね。
でも、減った今ですら、やっぱり物凄い人の数なんですよ。「減ってこれなの!?」というくらいに。なんだかんだで、F1の集客数は破格です。
それは鈴鹿サーキットの努力の賜物でもあるし、そもそもの日本のF1ファンの熱心さゆえでもあるでしょう。近頃F1人気低下が叫ばれますが、鈴鹿においてはきっと一定数以下には減らないんじゃないかな……なんて思って楽観してます。
だってこの不況時に、決して安くない、誰に言っても「そんなにするの!?」と驚かれるチケット代を払って来る人が、こんなにいるんだもん。そういうコア層は滅多なことでは観戦をやめないでしょう。
よくF1ドライバーが「日本のファンはとても熱心だ」というようなことを言いますが、あれはリップサービスだけではないと思う。テレビでしか見たことがないと、いまいち実感しづらいとは思いますが、現地に来るとファンの熱気・活気は肌で感じます。
そりゃまあ、私は日本から出たこともないし、諸外国と比べてどうというのはわかりません。それでも、「みんなF1が大好きなんだなぁ」ということだけは、ひしひしと伝わる。全力で楽しんでいるのが見てわかる。
楽しみ方も人それぞれで、コスプレして練り歩いている人もいれば、お酒や食べ物を並べてピクニックのような観戦スタイルの人もいますし、小さな子供とキャーキャー言いながら一緒に楽しんでいる家族連れもいる。みんな心底楽しそうで、年に一度の祭典を総出で盛り上げているかのよう。
加えて、ただ楽しんでいるだけではなく、まだ記憶に新しい悲しみをひっそりと心に抱えて忘れていない、そんなファンの姿も多数目にしました。
昨年の日本GPで発生した、ジュール・ビアンキの事故。F1では20年ぶり(21年ぶり)に起こってしまったレース中の死亡事故の記憶。将来を期待された若きドライバーを偲ぶファンの姿は、一人や二人ではない。
モータースポーツに事故はつきものとはいえ、20年ものあいだ起こらなかったことが、よりにもよって鈴鹿で起こった。ファンにできることは少ないですが、せめて同じ時、同じ場所にいた者として、忘れずにいたいもの。
そういう想いは、きっとファンの中で共有されていただろうし、そういった人たちだからこそ、ドライバー達は日本のファンを称賛してくれる。
改善していかなければならないことは数多いとはいえ、F1、ひいてはモータースポーツが好きだという気持ちを失わなければ、何が起こってもきっと大丈夫なんじゃないかな、と思います。
金曜セッション、まずはフリー走行3回目。晴天下でのセッティング詰めがいよいよ始まります。
とはいえ本日はここまで。続きはまた次回に。
フリー走行3回目と予選が予定される土曜日。なんだかんだで平日の金曜日ではなく、平均的には休日となる土曜日からは、お客さんの数もぐっと増えるので、雨でなくてほんとよかったです。
ちなみに、土曜からはさすがに渋滞するかな……と思いながら伊勢湾岸道を飛ばしてきましたが、特にそういうこともなく(さすがに鈴鹿近辺は少し混んでましたが)、普通に到着。むしろ鈴鹿1000kmとか8耐とかの方が混んでるような? F1は公共交通機関で来るのがセオリーになっているので、意外に一般道は混まないのかも。
あるいは、ガチ勢のそれなりの数が、金曜から泊まり込みになっているからとか?
泊まり込み勢の夜明け FUJIFILM X-A1 + XC16-50mm F3.5-5.6 OIS |
駐車場にテント張って夜を明かしますからね、彼ら。金曜〜月曜までこの状況。まぁ私も、たまたま車で通える距離に住んでいなければ、こうしてたでしょうね多分。
そんなガチ勢の駐車場を抜けてサーキットボウルの方面に歩いて行くと、ドライバーの入り待ちの人々が群れをなしてます。
FORCA!MASSA |
なお、この光景は毎年恒例ですが、今回気づいたのは、どうもファンが並べてる国旗の位置までもが、少なくとも去年と全く同じじゃないかということ。覚えてるんですよ、特にマッサのブラジル国旗。この人たち、毎年誰よりも早くきて、この位置を陣取ってるんですかね。素晴らしい情熱です。
彼らだけじゃなく、そもそもみんな朝早いんですよね(まぁ筆者もですが)。好天の下、まだ8時ちょっとすぎだというのに、現地には続々とファンが集まってきています。
続々と集う |
ショップの人たちも今日からまさに本番。パンフレットや公式グッズを物色するお客さんをさばくのに忙しそう。
そんな中、ちょっと笑っちゃったのがこちら。
急に移籍しちゃったので |
レッドブル時代のベッテルモデルのサングラス。これ、去年の売れ残りなんでしょうけど、まさか移籍するなんて思ってなくて、いっぱい入荷しちゃったんでしょうね。今年もレッドブルにいれば、きっと継続して売れたでしょうに。商売の難しさが伝わってきます。
なおこのサングラスのセールやってたのは、ショッピングストリートのRACING ZONEというショップです。鈴鹿へご来園の際は、ぜひお買い求めください(まだ在庫あるか知りませんけど)。
さて、モートピアからトンネルを抜けていくと、おなじみGPスクエアに至るゲートです。すっかり定番になった「Are You Ready ?!」の横断幕も、日本GPで見るとより一層ハイテンションに見えるのが不思議。これを背景に記念撮影してるファンの姿も定番です。
Are You Ready ?! |
GPスクエア内では多数の出店やイベントがありますが、中でも特にお客さんを集めていたのは、やはりフォーミュラカーの展示。今年は恒例のレジェンドマシン展示の他に、最新のマクラーレン・ホンダMP4-30も!
MP4-30 |
それも2台置いてあって、1台は現在走っているカラーリングのモデル。もう1台はシーズン前の、シルバーカラーのモデル。
MP4-30プロトタイプ |
ここに、開幕〜第4戦までの、シルバーに赤い縁取りのカラーのがあれば完璧でしたが、さすがにそれは望みすぎでしょうか。なんにせよ、もう見ることのない、いわばプロトタイプカラーのモデルがあったのは嬉しかったですね。
ちなみに背後からの眺めはこんな感じ。なんかスカスカに見えるくらいに、ほんっとリアがスリムですねマクラーレン・ホンダのマシン。この挑戦的なデザインによって冷却に問題を抱えているので、いまのところほめるわけにはいきませんが、いつか実を結び日が来るでしょうか。
![]() |
MP4-30リア側から |
こういうリア側からの眺めをリアルに見られる機会というのはなかなかないので(F1は特に)、写真を撮る人が非常に多かったです。前から横から後ろから、余すことなく熱心に撮影していく人の多いこと。人が途切れないものだから、撮影には苦労します。
まあそれでなくても、F1開催中の鈴鹿サーキットは、どこもかしこも人の波です。よほど辺鄙なところに行っても、人がいないなんていうところがない。僻地のスプーンでも(今年は当該エリアが格安だったという事情はあるにせよ)、こんなにいるんか!というほど観客いますから。
もちろん以前に比べれば……、私が現地観戦し始めた以降では、例えば佐藤琢磨がいた頃に比べれば、観客は一目でわかるほど減ってます。当時は笑っちゃうくらい凄かった。セナ・プロの時代なんか、きっともっと凄かったんでしょうね。
でも、減った今ですら、やっぱり物凄い人の数なんですよ。「減ってこれなの!?」というくらいに。なんだかんだで、F1の集客数は破格です。
それは鈴鹿サーキットの努力の賜物でもあるし、そもそもの日本のF1ファンの熱心さゆえでもあるでしょう。近頃F1人気低下が叫ばれますが、鈴鹿においてはきっと一定数以下には減らないんじゃないかな……なんて思って楽観してます。
だってこの不況時に、決して安くない、誰に言っても「そんなにするの!?」と驚かれるチケット代を払って来る人が、こんなにいるんだもん。そういうコア層は滅多なことでは観戦をやめないでしょう。
よくF1ドライバーが「日本のファンはとても熱心だ」というようなことを言いますが、あれはリップサービスだけではないと思う。テレビでしか見たことがないと、いまいち実感しづらいとは思いますが、現地に来るとファンの熱気・活気は肌で感じます。
そりゃまあ、私は日本から出たこともないし、諸外国と比べてどうというのはわかりません。それでも、「みんなF1が大好きなんだなぁ」ということだけは、ひしひしと伝わる。全力で楽しんでいるのが見てわかる。
楽しみ方も人それぞれで、コスプレして練り歩いている人もいれば、お酒や食べ物を並べてピクニックのような観戦スタイルの人もいますし、小さな子供とキャーキャー言いながら一緒に楽しんでいる家族連れもいる。みんな心底楽しそうで、年に一度の祭典を総出で盛り上げているかのよう。
![]() |
5807分の1サポーター |
加えて、ただ楽しんでいるだけではなく、まだ記憶に新しい悲しみをひっそりと心に抱えて忘れていない、そんなファンの姿も多数目にしました。
昨年の日本GPで発生した、ジュール・ビアンキの事故。F1では20年ぶり(21年ぶり)に起こってしまったレース中の死亡事故の記憶。将来を期待された若きドライバーを偲ぶファンの姿は、一人や二人ではない。
We miss you Jules. Forever in our hearts. |
モータースポーツに事故はつきものとはいえ、20年ものあいだ起こらなかったことが、よりにもよって鈴鹿で起こった。ファンにできることは少ないですが、せめて同じ時、同じ場所にいた者として、忘れずにいたいもの。
そういう想いは、きっとファンの中で共有されていただろうし、そういった人たちだからこそ、ドライバー達は日本のファンを称賛してくれる。
改善していかなければならないことは数多いとはいえ、F1、ひいてはモータースポーツが好きだという気持ちを失わなければ、何が起こってもきっと大丈夫なんじゃないかな、と思います。
鈴鹿の空へ X-A1アドバンストフィルター「ダイナミックトーン」 |
金曜セッション、まずはフリー走行3回目。晴天下でのセッティング詰めがいよいよ始まります。
とはいえ本日はここまで。続きはまた次回に。
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