続・大洗へ ~ガールズ&パンツァー聖地巡礼再び~ キャラクター編 Part 9

 前回に引き続き、続・ガールズ&パンツァー聖地巡礼シリーズです。巡礼で撮影してきた写真をネタに書いていきます。

36. 秋山優花里:大洗女子学園あんこうチーム(年宝菓子店


 ゆかりんがいるのは年宝菓子店です。こちらも旧パネルのまま。
 この日は商店街のイベントだったため、店員さんが店先にテーブルを出して、たませんべい焼きのライブしてました。




 店内にも年宝菓子店オリジナルお菓子がたっくさん。こちらはガルパンコラボの増加装甲飴という一品。裏の製造元シールに店名だけでなく、店主名も書いてあるという安心感。
 ちなみにこれずっしり重いです。手に取った瞬間「重っ!」と思ったほど。さすが増加装甲……。



 厳しい戦闘の多かった劇場版でも、というか、そういう時だからこそ彼女の知識や胆力が、あんこうチームを縁の下で支えていましたよね。
 戦闘中の見せ場としては、砲撃の音だけで発砲元の正体を看破したシーンがまず思い出されます。いちおう他にも気づいたらしき選手は何人かいたものの(みほやアリサ等)、「なぜそう考えられるのか?」を視聴者にわかりやすく、かつアニメ的に自然な形で説明してくれるという点で、彼女の存在はガルパンになくてはならないもの。秋山優花里というキャラクターは、ガルパンの内と外を繋ぐ存在として、代わりの効かない人物です。



 そして戦闘中のみならず、日常パートでもやっぱり彼女の存在は貴重。逆境の中でも、嬉々として食事の準備をする優花里の姿は、あんこうチームの面々のみならず、見ている我々にも安心感を与えてくれるものでした。この子が元気なうちは、まだ大丈夫だろうな、と。
 逆境の中でもへこたれず、今できる最善を尽くして前に進んでいく。ガルパンのキャラクター達は多かれ少なかれこのような気質を持っていますが、秋山優花里は特にその傾向が強いですよね。


37. 西住まほ:黒森峰女学院(さかなや隠居


 黒森峰の隊長にして西住流戦車道後継者・西住まほさんは、さかなや隠居の店先に。こちらは新パネル。表情は相変わらずですが、それでもどこか柔らかくなった気がするのはなぜでしょう。
 お店は営業時間外でしまっていましたが、気になるのは扉に貼ってある「売り切れました」の張り紙。何が売り切れたのか……?



 TV版では最強の敵として、そして劇場版では最強の味方として登場することになったまほお姉ちゃん。TV版では役どころ上、どうしてもクローズアップされづらかった、指揮官としての、そして戦車道選手としての優秀さが、劇場版ではひときわよく描かれていたと思います。
 冷静さに裏打ちされた洞察力、逆境をものともしない精神力、相手車両を圧倒する創造性溢れる戦術、全てが超一流で隙がない。
 特に凄いと思ったのは、上空から謎の砲撃が降り注ぐ中、慌てふためく中隊の中で、ただひとり戦況を図に描きながら、打開策を検討していたシーン。次の瞬間には自分の上に砲撃が落ちてくるかもしれないというのに、表情ひとつ変えずに「後方からの半包囲、上から謎の砲撃……」とやっている様は、言い方は悪いですが怪物じみている。
 また、最後の広場での戦闘シーン。あれだけ大洗連合の精鋭を蹂躙してきた、大学選抜チーム中隊長達が、まほ・みほの2人の前ではまるで子供扱い。メグミを撃破した際に見せた戦法なんて、あれを戦闘の最中に咄嗟に思いついたのだとしたら、とんでもない天才です。少し前に中隊長3人の一角が脱落していたとはいえ、その実力差はやはり西住流後継者おそるべしと言ったところでしょうか。



 こんなお姉ちゃんがいるチームに、みほたち大洗女子はよく勝てたものです。その理由の一端は「月刊戦車道」に連載された小説で言及されていますが、それでも……。まあダージリン様風に言えば「四本足の馬でさえ躓く」ということになるのでしょうか。
 私個人の意見としては、保護者勢や蝶野亜美らを除外すれば、作中最強はやはり西住まほなのでは、と思っています。
 単騎の戦闘力では島田愛里寿、小〜中隊の戦術レベルでは西住みほがそれぞれトップかもしれませんが、大局的な戦略と指揮を併せた、戦車道選手としての総合力では、彼女が今でも最強なのではないかなあと。もっとも、まほ自身は、あまり他者との比較に興味はないかもしれませんけどもね。これほどの隊長の後を継がなければならない逸見エリカは大変です。なんでも、マンツーマンでまほの特訓を受けているそうですが……。がんばれエリカ。
 そして、何と言ってもエンディングテーマが流れている最中の、みほとの会話シーン。まほには珍しい表情でのあの会話は、音声が流れないために、いっそう観客の想像力をくすぐります。はたして、どんな会話だったのでしょうね

38. 逸見エリカ:黒森峰女学院(かま家


 そのお姉ちゃんの後輩・逸見エリカがいるのは、かま家さん。こちらも新パネルで、明らかに表情が柔らかくなっています。一度大洗に負けて、みほと和解したことで、なんとなく肩の力が抜けたのかもしれません。
 こちらのお店も準備中でしたが、扉は開いていて、中で名刺交換に応じてくれました。次はもう少し訪問時間を考えて巡らなくては。



 どうも不憫キャラが板につきつつあるエリカですが、劇場版に至ってさらに磨きがかかってきたというか。白眉は大学選抜戦直前の作戦タイム。みほが口にした作戦名に「迫力がない」と突っ込んでみたら、直後にまほに「それでいこう」と言われて、しょぼーんとした様がもうね。いやそんなこと気にするなよ!と、観ている全員が思ったんじゃないでしょうか。
 そのうえ、戦闘中にまほに「エリカ、頼む」と場を託された瞬間の、あの心底嬉しそうな表情。どんだけまほに心酔してるんだと(笑。



 しかし、それでもやっぱり、エリカも名門・黒森峰で副隊長を務める精鋭であることは間違いない。土煙(?)の中からの砲撃に違和感をもつ感性もそうですが、何より、大学選抜中隊長3名の一角を直接崩したのは、エリカなのだから!
 全体の状況から目標を定めたのはカチューシャ、相手の不意をついて隙を作ったのはレオポンさんチームでしたが、最後に撃破という戦果をあげたのはエリカです。それはまちがいなく誇っていいこと。あそこでティーガーIIの砲撃を叩き込んでおかなかったら、最後の戦況は全く違うものになっていたかもしれませんし。
 先輩であるまほ、元同僚にして同期のみほに比較すると、どうしても実力不足に見えるエリカですが、裏を返せば、成長の余地がまだまだたっぷりあるということ。
 ドラマCDでみほに「あなたを倒すのはこの私」と挑戦した、その決意を現実にできるよう、エリカには精進してほしいものです。

39. 篠川香音:戦車道連盟審判員(浜野屋商店)


 戦車道連盟おなじみの審判娘・篠川香音は浜野屋商店に。前回来た時はお店が閉まっていて写真を撮っていないので、新パネルか旧パネルかわかりません。塗りの感じからして新パネルじゃないかなあと思いますが……。
 海産物店なので店内は海の幸いっぱいです。大洗は海の町なので、こういったお店が大変多いのですが、このお店もその中の一つ。それにしても、競合しないんだろうか……。すぐ近くにも同類の店があったりするのに。それぞれの店で得意分野とかあるのかも?



 審判3人娘では、唯一のセリフを持っている彼女。まあ一言二言ですが。しかし、上空のヘリの中から各車両の状況を確認するとか、相当目がいいんでしょうか。メガネかけてますが……。



 審判3人娘は本編だとどうしても影が薄くならざるを得ませんし、どちらかというと、スピンオフ作品の方が目立ってたりしますね。弐尉マルコ氏の「もっとらぶらぶ作戦です!」だと、主役のエピソードもありますしね。

40. ケイ:サンダース大学付属高校(飯岡屋水産


 サンダース付属高校の隊長・ケイさんは飯岡屋水産さんで。こちらも新パネルです。
 お店は大きな海産物店で、近所に大きな製造所もあるんですよね。この界隈では一番大きい系列なのかな。店内には賞状もいっぱいありますし。



 劇場版でもTV版と同じく底抜けに明るくハイテンションな空気を醸し出していたケイさん。実戦闘では残念ながら撃破シーンは描かれることなく、大学選抜中隊長勢にやられてしまいましたが、彼女の隊長としての大きさは、直接の戦闘以外のところでよく描かれていました。
 最たるものは夜の大洗女子学園校庭に現れたあの一件ですが、私が印象的だったのは、大学選抜戦序盤の作戦に失敗したみほに「次の作戦は?」と声をかけるシーンでした。
 あの時の自信に満ち溢れた明るい表情。失敗なんて誰でもすること、それよりもこれからのことを考えよう!とでもいうようなあの笑顔に、ケイが全国最大規模を誇る名門校の、その隊長を務めている理由が表れている。



 ガルパンにおける各校の隊長クラスはみな優秀ですが、それは各々違った色の優秀さです。みほ、まほ、ダージリン、カチューシャ、アンチョビ、西絹代、ミカ、みな違った方向性でそれぞれ傑出したものを持っている。ケイのそれは、言うなれば「人の活力を引き出す能力」でしょうか。
 単純な勝ち負けではなく、その先にある何かを見つめ続ける彼女の信念は、周囲に集まる仲間たちの、前進するための活力を刺激し続ける。
 一度失敗したらもう一度試せばいい、二度失敗したら二度やり直せばいい、何度失敗しても成功するまで挑戦すればいい。自信に満ちたケイの笑顔は、人生が挫折と再起の連続であり、それを乗り越えた先に大切なものが待っていることを知っているかのようです。
 私の勝手な妄想ですが、彼女は将来なにか起業するなりして、大成功を収める人物なのではないかなあと思っています。たくさんの部下、社員を引き連れて、世界を股にかける大企業の一代女社長。将来最も「大人物」になりそうなのは、ケイじゃないかと。こういう人物と仕事をしてみたいものです。

41. 小山柚子:大洗女子学園カメさんチーム(茨城県信用組合大洗支店


 大洗の副会長・柚子ちゃんこと小山柚子は茨城県信用組合大洗支店に。新パネルに刷新です。銀行なので当然土日は閉まってます。



 ムックの「ガルパンFebri」でも言及されていたように、劇場版では副会長としての責任を負っている面が描かれていた彼女。校門前で皆が静まり返る中、会長・角谷杏の胸中を察して、あえてメンバーに冷静な言葉をかけるシーンは、彼女の胸中のつらさが伝わってくる、とても印象的なものでした。



 劇場版のストーリーでは、生徒会の面々はTV版に輪をかけて心労の多い役どころでしたからね。裏で奔走していた杏も、率先して生徒を引っ張っていった桃も、サポート役として二人を支えた柚子も、いつくじけてもおかしくないプレッシャーの中、よく頑張っていました。
 大団円の中、TV版では「桃ちゃん泣きすぎ」なんて、涙目でもまだ笑顔を浮かべることができた柚子ちゃんが、言葉もなくただ泣きじゃくっていたくらいでしたから、その苦労がどれだけのものだったか窺い知れます。彼女たちの努力が報われて、本当に良かったですよね。

42. 蝶野亜美:陸上自衛隊(月の井酒造


蝶野亜美教官は月の井酒造さんに。こちらは新旧パネル両方揃ってます。パネルは等身大なので結構でかいんですが、それでも室内に両方飾っているという。なかなか場所とってますよ。そして、全体でも二枚しかない、見返り美人パネル(もう一枚は磯部典子)。



 店舗は酒蔵直営なんですが、パネルが置いてあるのはお店のすぐ隣にある事務所?のようなところです。お店の中だと、間違って倒れると酒瓶を巻き添えにしかねないからでしょうか。



 月の井さんでは以前にも何本かお酒を買っていますが、それと一緒に買ってきていたのがこちら、酒粕のハンドクリーム。



 これ評判いいんですよ。お土産にあげた人たちから好評をいただいたので、また買ってきました。手荒れに悩んでいる方、大洗への旅行の際は一本いかが?



 さて、劇場版では大洗のために、裏でいろいろ暗躍してくれていたらしき蝶野さん。しほや杏と共に、どこまで糸を引いたのか表には描かれませんが、一つ確実なのは、彼女の西住流に対する信頼でしょうか。TV版で「師範にはお世話になってるんです」という台詞がありましたが、描かれないエピソードの中に、どのようなドラマがあったんですかね。



 しかし、お土産に一升瓶とか、彼女が酒好きなのか、しほさんが飲兵衛なのか(笑)。ガルパンはアダルト勢が良い味を出していてたいへん素敵です。蝶野亜美教官となら、ぜひ一緒に飲み屋に行ってみたいですね。

 今回はここまで、続きはまた次回に。

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