9月11日
誰もが知っているはずの当たり前のことが
時として忘れ去られる
生きてさえいれば
たとえ僅かな灯火であっても
消えそうなほど小さな明かりであっても
そこに笑顔の花が咲いたかも知れないのに
時として
命の蕾は冷たく踏みにじられる
それは時に悪魔の遊戯をも凌駕する人間の狂気
天使の唇を切り裂く人間の憎悪
神と
世界と
僅かな誇りと
たった一片のパンが生み出す悪夢
それでも
人を不幸せにすることができるのが人ならば
人を幸せにすることができるのもまた人のはず
悪魔の囁きよりも暗い狂気を持つ一方で
天使の口づけより温かい優しさもまた宿るはず
お願いです
あなたが歩く道にまだ咲かない蕾を見かけた時
ほんの少しで良い
微笑んであげてください
その花がいつか
世界中を幸せに包む日が来るかも知れないから
2007年9月11日
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