時代の終焉


>3月27日(火)、東京・六本木ヒルズアリーナにて「重大発表公開記者会見」が行われた。会見ではDSE榊原代表が次回大会での勇退を発表。UFCのオーナーでもあるロレンゾ・フェティータ氏がPRIDEの新オーナーに就任し、今後は新たな組織がPRIDEを開催していくことになる。

~~PRIDE公式サイトより。原文ママ)



予想通りというかなんというか、PRIDEとUFC、提携しましたねぇ…。

いや、始めからUFCと組むとなんていう予想をしてたって訳ではないですよ。地上波放送がなくなって放映権料が入らなくなった影響で、きっと単体では立ちゆかなくなるだろうなって、そう言う予想。



それにしても、営業権がUFCのロレンゾ・フェティータに移るって、これ事実上吸収合併ですよね。しばらくはPRIDEのブランド名が冠される興行が続けられるでしょうけれども、いずれはUFCに統合されるんだろうなぁ。



ところで、この問題で大打撃を受けるのって、PRIDEの選手とかもそうなんだけれど、より大きな視野で見ると日本の格闘技ムーブメント全体なんですよね。

これまでK-1とPRIDEのツートップで、お互いに牽制しあいつつ切磋琢磨してきた。そのことが格闘技界全体の活性化として、さまざまな好影響を周囲に与えていたのに、その片側がぽっと消えてしまうわけですから。

ただでさえ、現在の谷川体制のFEGの興行は、エンタメ路線の追求しすぎで不評を買っているのに(最近は少しマシになったかな?と思える興行もありますが)、ライバルがいなくなってしまっては、誰も歯止めをかけられなくなってしまう。これはよくない。

本来であれば、キックボクシングのK-1、総合格闘技のPRIDE、それから、純粋なボクシングと(いまは亀田君しか視聴率とってないし…)、あとプロレスあたりがそれぞれにファンを持っていて、それぞれの魅力を存分に視聴者にアピールしながら盛り上がっていくのが、健全な姿なんですけどね。それは理想に過ぎるとしても、それでもK-1ひとつだけが一人勝ちの状態なんて、これはどう考えても良くない(HERO'Sは興行主がFEGなのでライバルとは言えない)。



まぁ、UFCが積極的に日本に進出し、興行をコンスタントに打つような戦略を展開してくれれば、まだ光はあるんですが。

どうなるかなぁ…。



2007年3月27日




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