近所の萌えコンテンツはこち亀の夢を見るか?


「キター!全国人気 安城のプラネタリウム番組

【愛知県】安城市役所に隣接する市文化センターのプラネタリウムの番組が、一部の愛好者たちの目に留まり、全国レベルでの静かな人気を呼んでいる。番組に登場するオリジナルのキャラクターの声に、人気声優が使われているのが理由らしい」(中日新聞)



…ついご近所にそんな萌えコンテンツがあったとは夢にも思いませんでした(笑。 実は10年以上前に安城市のとある高校に通っていた身ですが、当時からあったっけ…?



それにしても、"萌え"という単語も、ずいぶんあちこちで聞くようになりました。オタク文化がここまで一般化するとは、上京時に秋葉原でバイトしていた頃は夢にも思いませんでしたねぇ。

オタク=日陰者の図式で、オタク自身もそれを望んでいたフシがあり、一般化はイコール劣化と考えられていた時代はもう古いんですかね。…いや、日陰者なのは今でも一緒なのかな?

でも、昔に比べると、ファッションセンスだけは…ほんの少しだけ、あがったかな? メガネにバンダナ、地味な袖シャツにジーパンでキメて、デイパックからポスターのサーベルを伸ばした古式ゆかしい姿は、最近はちょっと見ないですね。まぁ、今でも秋葉原に行けば、ひょっとしたらいるのかもしれませんけれど(現在は愛知県在住です。愛知のオタク街というと…大須かな?)。

さて、萌えブームどころか、マンガもアニメも子供だけのものだった時代から、ただの一度も休載せずに週刊連載記録を伸ばし続ける驚異の漫画、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(秋元治:集英社)も、ついに150巻です。凄いなぁ。1976年に連載開始だから、私が生まれる2年も前からです。



このシリーズを買い始めたのは、私がまだ東京に住んでいた頃。123巻だったか、擬宝珠檸檬ちゃんがハムスターを飼育する話(1181話「檸檬が泣いた日…」)を読んで、いたく感動したことがきっかけでした。その後、何かに取り憑かれたように1巻から続々と買い揃え始めた私を、当時行きつけだった商店街の、小さな書店のおじさんが奇異な目で見ていたものでした。…ちなみに、それがきっかけで、そのおじさんと仲良くなったり…懐かしい思い出です。

内容も、相変わらずパワフルで痛快です。マンネリ化しているなどと評する向きもありますが、とてもそうは思えません。毎回毎回、手を替え品を替え、似たような題材でも必ず何かひねりを加えて演出する、その抽斗の豊富さと着想の妙は、連載開始当初の、まだ劇画のような作画だった頃から、いささかも衰えは見せていません。

私が本来属しているのは、漫画やゲームではなく活字の推理小説なのですが、こと"創作"という情動について言えば、秋元治という作家はあらゆるジャンルを超えた、創作の神様と言って良い。彼のような情熱を、自分も…たとえ、その発現の方向は違えども、持つことが出来たなら、きっと見ている世界は景色を変える。

秋元先生にはこれからもずっと…それこそ、死してなおペンを持ち続けていたと言われた藤子・F・不二雄先生のように、ずっと創作の道を走り続けてほしいものですね。



2006年6月7日




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