視界を覆う木々
今日は一枚の写真を中心にシンプルに。 あいち健康の森公園のベンチ PENTAX K-5IIs + SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC HSM 写真は愛知県大府市にある、あいち健康の森公園に設置されているベンチ。ここに座っても、目の前に見えるのは樹だけ。何のためにこんなところに……と思いきや、よく見てみると右側の隙間から池が見えてます。 そう、最初はここは池を見渡せるようにと設置されたベンチだったんですね。ところが開園から17年が経ち、当初は低かった木々が成長してしまい、視界を遮ってしまった。 普通なら木を切って視界を確保するところですが、ここの公園はそうしなかった。生い茂るに任せて、結局池は全く見えなくなってしまっている。きっと当初は恋人たちが水を見ながらロマンチックに語らっていた場所は、なんだか圧迫感のある緑が見えるばかりに。 なかなか奇妙な光景だったので、思わず写真に撮ってしまいました。暇な休日にはカメラをぶら下げてぶらぶらすることが多くなりましたが、たまにこんなへんてこな風景を見かけて楽しくなります。 さて、この様子を見て「木が邪魔じゃないかけしからん」と考えるか、「まぁ木なんだから伸びるよねいいんじゃない」と考えるかは人それぞれ。どっちが正しいとも、あるいは間違っているとも言い難い。どこを主に据えるか、何を重要視するかで変わってくる。 でも、ほんの少し主観的なことを言うとするなら、後者のほうがより「おおらかだ」と言われることはたぶん間違いない。 ――ところで今日は附属池田小事件から13年、秋葉原通り魔事件から6年だそうで、6月8日というのはずいぶん陰惨な事件の記念日として今後も繰り返し報道されそうです。 両事件とも、犯人の生い立ちがずいぶん取り沙汰されたものでした。そういう「犯罪者の過去」についての報道を嫌う向きも多いですが、彼らの過去から見えてくるものは多いように、私は思います。 2014年6月8日