続・大洗へ ~ガールズ&パンツァー聖地巡礼再び~ キャラクター編 Part 8

 前回に引き続き、続・ガールズ&パンツァー聖地巡礼シリーズです。巡礼で撮影してきた写真をネタに書いていきます。


29. アッサム:聖グロリアーナ女学院(お茶の国井屋


 聖グロリアーナ隊長車砲手・アッサムはお茶の国井屋さんに。こちらは新パネル。お嬢様っぽさがアップしました。これは特に根拠がないんですが、私は聖グロでいちばん「良いとこのお嬢様」なのは、ダージリンじゃなくてアッサムじゃないかなぁとか思ってます。強いて言えば髪型とかが、よりお嬢様っぽいというか(笑。




 国井屋さんは行くたびにお茶をふるまってくれます。前回は冷たいお茶でしたが、今回は熱々のホット紅茶……ではなく、ホット緑茶。こちらのお店は基本的に緑茶のお店。
 しかし、オリジナル商品として、アッサムティー売ってたので購入。前からあったっけ?



 TV版では姿はあれども台詞は皆無。ドラマCDでは出番があったものの、華さんには「セイロンさん」と名前を間違われる。等々、ダージリンと同じく隊長車搭乗の聖グロ3年生の割に妙に不遇だったアッサムも、劇場版ではやっと動いて喋ってましたね。



 降り注ぐ砲撃の中でも狼狽えない胆力は、さすが聖グロリアーナ隊長車砲手。パーシングの砲弾の衝撃を、「当たったところで、どうってことありませんわ」と言わんばかりに、目を閉じて受け流すところとか、すごくかっこいい。
 データ主義という一面は今回初めて披露されたものでしたが、T28重戦車の弱点を導き出した手腕が、戦況に与えた影響は大きかった。結果としてチャーチルは撃破されてしまいますが、優雅を信条とする彼女たちが見せた泥臭い戦術は、友への献身さが表れていてとても素敵だったと思います。




30. 河島桃:大洗女子学園カメさんチーム(石福青果店)


 桃ちゃんこと河島桃は石福青果店さんに。こちらは新旧両方揃ってます。新パネルは表に、旧パネルは店内に。前回来た時は空いていたので、中でパイナップルなど買って食べましたが、今回は所狭しとお客さんが入っていました。土日はやっぱり違います(前は平日だった)。



 旧パネルは大洗女子学園校章入りウォレットを下げていますが、新パネルはメガホンを首から下げています。メガホンの方が桃ちゃんらしいですが、女子高生としてはどうなんだろう(笑



 TV版放映開始からこれまで、あまりの砲撃の下手さとメンタルの弱さから、ポンコツと囁かれてきた桃ちゃんですが、今回はその汚名返上とばかりに大活躍(?)でしたね。砲撃については単なる大マグレですが、メンタル面については、本当によく頑張ったと思います。逆境のさなか、泣きたくなる気持ちをぐっとこらえて、学校のために、生徒たちのために、苦労を厭わず奔走する姿は、泣き虫さ加減を皆知っているだけに、グッと来るものがありました。



 さて、劇中特に印象的だったのは、彼女が直接映っているシーンではなくて、エキシビジョンマッチ時、敵フラッグ車を追う桃ちゃんたちカメさんチームに、ウサギさんチームが声援を送っている場面でした。
 この時、「私たちの分も頑張ってください!」とか「ぶっころせー!」とか、各人さまざまな(物騒なものも含む)声援を送っているんですが、その中で、桂利奈ちゃんが叫んだのが、「河島先輩がんばー!」なんですよ。
 生徒会の三人だと、こういう時に頼りになりそうなのって、角谷杏会長じゃないですか。それか小山柚子ちゃん。撃破という意味では(普段は砲手をサボっているとはいえ)前者だし、桂利奈ちゃんと同じ操縦手という意味では柚子ちゃん。このどちらかに声援を送りそうなものなのに、こういう時に……こう言うのもなんですが最もアテにならなそうな桃ちゃんに、桂利奈ちゃんは「がんばー!」と全力で声援を送っている。
 これを観たとき、ああ桃ちゃん下級生にすごく慕われてるんだなぁ、と。普段はビシビシ厳しいし、四角四面だし、融通きかなそうだし、どちらかというと下級生には敬遠されるタイプだと思うんですが、それでも、ごく自然に頑張れと応援されるほど信頼されている。
 きっと、桂利奈ちゃんも他の子たちも、桃ちゃんがいかに学園皆のことを大事に思っているか、知っているんでしょうね。それはTV版での一連のストーリーの結果かもしれないし、映像には描かれていない普段の生活からかもしれない。いずれにせよ、桃ちゃんと他の生徒たちの関係が集約されているようで、大好きな台詞です。


31. 武部沙織:大洗女子学園あんこうチーム(手作りお惣菜の店 カワマタ


 曲がり松商店街の公式看板娘・武部沙織は手作りお惣菜の店カワマタさんに。
 えっと、わざとオタクっぽい言い回しをすると、"俺の嫁"です。ええ。いちばん好き。最高です。



 さおりんは旧パネルのままです。何も問題ありません。至高の笑顔ですね。巻かれたマフラーの愛らしさがたまらない。



 ちなみにこのパネルと自撮りっぽい感じでツーショット写真撮れないかなと頑張ってみましたが、ちょっと無理でした。スペースとか距離とか。もっと頑張ればいけたかもしれませんが、お店に迷惑かかりそうだったし。次に行く時は、もっとうまい手を考えたい。



 劇中、さおりんの前向きさや友達想いな面は、TV版から変わりなくチームを明るくしていましたよね。彼女だってきっと心細くて泣きたい時もあったろうに、そんな素振りは微塵も見せず、いつも誰かのために明るく話しかける。
 すっかりしょげていた麻子のために部屋を片付けてあげたり、暗い雰囲気を盛り上げるためにお菓子を広げたり、海を恋しがる皆に「山も良いじゃん」と言ってみたり、一つ一つは小さなことですが、そのどれにも彼女の優しさや思いやりが溢れている。
 TV版でもそうでしたが、彼女の言動や行動はいつも平凡でさりげなく、大上段に構えてもいなければ、考え抜いた一言を言うわけでもなく、本当に素朴で素直でありふれた、何の変哲もないものばかり。でも、だからこそ、それらは誰かの心にすっと入って寄り添い、温めることができる。
 友達が落ち込んでいたらそばにいる、困っていれば協力する、道に迷っていれば背中を押し、疲れていれば膝を貸す。頭で考えたような小賢しい方法ではなく、心から出してそのままの、まっすぐで純粋な思いやりがそこにある。
 大学選抜戦前夜、厳しい戦いになることを予想する杏に、みほは「みんながいますから」と微笑む。その先にいたのは、沙織をはじめとするあんこうチームの面々。みほに比べれば、彼女たちは戦車道の初心者でしかないけれど、それでも、沙織たちの存在がみほにとってどれだけ大きなものになっているか。
 武部沙織という少女は、戦術や勝敗といった価値観とは別の、いわば、みほが接してきた戦車道とは別の価値観、その象徴という意味で、ガールズ&パンツァーにおける"もうひとりの主人公"ではないかなと、私は思っています。


32. ゴモヨ:大洗女子学園カモさんチーム(スルガヤ薬局)


 スルガヤ薬局さんはお休みのようでした。残念。

33. 西住みほ:大洗女子学園あんこうチーム(坂本文具店)


 坂本文具店さんもお休みのようでした。今回ちょっと運が悪かったかも?

34. アンチョビ:アンツィオ高校(山戸呉服店)


 アンツィオ高校の統帥アンチョビは山戸呉服店さんに。新パネルに刷新。前回来た時は旧パネルが店の中に設置されてましたが、こちらは表に出てました。



 お店の中は衣料品店らしく様々な取り揃え。オリジナルのグッズもあって、今回はアンツィオ高校ハンドタオルを購入。3種類ありましたが、買ったのはこちらの色のみ。残りはまた行った時にでも買いましょう。チョビ子は人気キャラのひとりなせいか、お店の中は巡礼者らしきお客さんでいっぱいでした。



 アンツィオ高校は劇場版後半からの出場でしたが、まさかのタンケッテ1両での参戦。P40でもセモヴェンテでもないのはなぜだ。案の定というか、ペパロニは火力不足を嘆いてるし(笑。
 しかしそのタンケッテ・カルロヴェローチェが、大学選抜チームを翻弄する鍵になったんだから、何が幸いするかわかりませんよね。やはり大群での戦いは情報戦が重要ということでしょうか。いやでも、あんな場所から偵察なんて、どういう発想してるんだろう。普通は考えつかない。思いついても怖くて実行できないでしょう。



 そういうことも含めて、劇場版を見ていて思ったのは、アンチョビはやっぱりアンツィオのDNAだなぁということ。
 彼女はもともと愛知県豊田市から、アンツィオの戦車道チーム立て直しのためにスカウトされてきたという設定で、実際に"あの"アンツィオを1回戦突破するまでに育て上げたわけですから、その手腕に疑いはない。非常に優秀な選手のはずで、アンツィオの中では用意周到かつ冷静な判断力を持った人物でしょう。OVA版では、暴走特急なペパロニをはじめとしたメンバーたちににツッコミを入れまくる、苦労人な姿がよく描かれていました。
 しかし、朱に交われば赤くなるなのか、あるいは生来のものなのかはわかりませんが、劇場版ではむしろペパロニ達よりも突飛かつ、"ノリと勢い"溢れるアンツィオ魂をアンチョビ自身が見せていました。
 最も色濃く表れていたのは、終盤戦で敵車両を翻弄しつつ、目の前に迫るプールを見据えながら発令したT型定規作戦。この時、ペパロニは「一回も成功したことないッスよ!?」と、どちらかというと尻込みしているんですが(結局実行するんですけども)、アンチョビはそれがどうしたとばかりにノリノリなんですよね。その内容がまたぶっ飛んでて、こんなの成功するわけないだろと普通なら思うんですが、それをあの土壇場で、当然のように実行してしまうんだからすごい。
 なぜアンチョビが、アンツィオ高校で統帥として慕われているか。皆の信頼を集めているか。その答えが、あのT型定規作戦に集約されていた気がします。すなわち、誰よりもノリノリで、誰よりも勢いがある、アンツィオ高校における理想のリーダーシップ。
 なんだかんだで、アンチョビはアンツィオの気質をしっかり体現してるんですよね。

35. 阪口桂利奈:大洗女子学園ウサギさんチーム(大久保酒店)


 大久保酒店さんには、阪口桂利奈ちゃんが店番してます。こちらは新旧揃ってお出迎え。新パネルの方が少し小さいのが意外です。



 酒屋さんですが、今回たくさんある痛恨の心残りの一つとして、こちらで販売されている「桂利奈」というお酒を買い忘れたというのがあります。いくつ心残りがあるんだと言われそうですが、無数にあるとしか……。いいんですよ、また行くから。



 作中の彼女ですが、桂利奈ちゃん、いつも一所懸命だし、いつも全力だし、いつも声が大きく「あいー!」とか言ってるので、ともすればアホの子にも見えますけど、そうでもないですよね。賢いとまでは言いませんけど、けっこうちゃんと物事考えて行動していると思います。優季ちゃんの「重戦車キラー!」に「違うと思う」と返したことからも、それがうかがえます。
 あと何気にサバイバル能力が高いのが面白い。彼女に限らずウサギさんチーム全員ですが、アウトドアで自給自足の生活おくれてましたもんね。桂利奈ちゃん、竹竿から糸を垂らして釣りしてて、最初こそ「何釣ってるの?」というあゆみちゃんの問いに「あんこう……」とか気だるげに言ってましたけど、最終的にはすごい数の魚を獲ってましたし。
 でも劇場版で一番印象的だったシーンは、それらよりもむしろ、最後の夜にウサギ小屋のウサギを抱き上げ、目を細めて微笑むシーンでした。このシーンは「ガルパンFebri」というムックで、キャストの多田このみさんも言及している場面ですが、本当に桂利奈ちゃんの笑顔が温かくて素敵です。「大丈夫、一緒にいるよ」と語りかけているかのような笑顔は、普段は描かれない、彼女の女の子らしい優しさに溢れたもの。名場面だと思います。

 今回はここまで、続きはまた次回に。

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