スーパーフォーミュラ最終戦写真集 Part.1

 前回ブログ、F1アメリカGP後のエントリで、バーニー・エクレストンがようやく小規模チームの救済を念頭に置き始めたかもしれない、というようなことを書きましたが、またぞろ手を返したようで……。

「金」の話題に明け暮れながらシーズン最終戦を迎えるF1
http://www.topnews.jp/2014/11/12/news/f1/119328.html

エクレストンは、先週末F1ブラジルGP(第18戦)が開催されたサンパウロにおいて、ロータス、ザウバー、フォース・インディアといった小規模F1チームたちが、それによって力を増し、「戦える状態とするための資金」を手にすることはないだろうと次のように語っていた。
「我々はこうしたチームたちに十分に与えているよ。彼らが望むような形で生き残るには不十分かもしれないが、単に生き残るためには十分だ」
「今後の進め方は非常に簡単だよ。金を使い過ぎなければいいんだ」


 おおかた他との交渉がうまく行かなかったんだろうとは思いますが、エクレストンのことだからまともに譲歩案なんか提示しなかったんだろうな、ということは予想できる。
 さらに今さら前年度までのV8エンジンに戻すとか戻さないとか、スーパーGP2構想なんていう案が出てるとか出てないとか、どこに行こうとしてるんだF1。来年どうなるんですかね。

バーニーの“スーパーGP2”計画にザウバーら反発
http://as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=61398

 ちなみにスーパーGP2構想って、日本だとスーパーGTのGT500/GT300クラスの混走がそれに当たりますが、スーパーGTの話でも耳にしたんですかねエクレストンは。

2014F1日本GP S字コーナーを抜けるケーターハムCT05
PENTAX K-5IIs + SIGMA APO 120-400mm F4.5-5.6 DG OS HSM



 迷走を続けるF1はさておき、先週末はスーパーフォーミュラ2014最終戦鈴鹿を観戦してきました。大勢の観客が集まるスーパーGTや鈴鹿8耐に比べると観客の数は少し――いえ、かなり寂しい感じですが、かつて「日本一速い男を決めるシリーズ」と言われたフォーミュラ・ニッポンの後継ということもあって、なかなか質の高いフォーミュラ・レースを見せてくれるシリーズです。ワンメイクのため、ドライバーの力量やコンディションに差があると、しばしば退屈なレースになってしまうのが困りモノですが、まぁそこらへんはおいおい改善していくでしょう。
 そしてなんだかんだで、去年よりは観客の数が多かったです。雨のためグランドスタンドとパドック上のホスピタリティ・テラスに客が集中したせいで人が多く見えた、という側面もあるでしょうけど、ピットウォークの賑わいなど見ていても、明らかに昨年より人出が多い。そのうえレースクイーンの数も、スーパーGTほどではないですが増えてきてまして、まぁなんというか、地道な営業が少しずつ成果を上げてきているらしいです。このようにして、モータースポーツの裾野は広がっていくんだなぁと、なかなか感慨深いものがあります。

 で、今回からしばらくの間、現地で撮影してきた写真を貼り付けていきます。
 使用機材はPENTAX K-5IIs+SIGMA APO 120-400mm F4.5-5.6 DG OS HSM、並びにSIGMA 18-200mm F3.5-6.3 II DC HSM。素人の手慰みですが、ペンタックスのカメラでモタスポ撮影してる人は少ないだろうから、そういう意味では貴重ですよ!たぶん……。
 あと、カメラのレビューするわけではないので、ほとんどの写真はLightroomによる調整が入ってます。

 さて初日のフリー走行ではヘアピンの金網前に場所をとって撮影。流し撮りはあまりせず、シャッタースピードを上げて、斜め前方からのアングルを中心に。

 まずは、前年に続いて見事チームチャンピオンを獲得したPETRONAS TEAM TOM'Sの二人。特に中嶋一貴選手はドライバーズチャンピオンも獲得してますから、TEAM TOM'Sはシーズン完全制覇です。

PETRONAS TEAM TOM'S 中嶋一貴


 これでアンドレ・ロッテラー選手が2位につけてればさらに完璧でしたが、F1に出張したりとかありましたしね。でもあれがなかったら、チャンピオンはロッテラー選手だったかも。

PETRONAS TEAM TOM'S アンドレ・ロッテラー


 続きましては、ランキング2位につけたKYGNUS SUNOCO Team LeMans。こちらも2年連続2位。TEAM TOM'Sに辛酸舐めされられてますね。ロイック・デュバル選手は4月の開幕戦で優勝と、快調な滑り出しに見えましたが、2戦目以降はやや精彩を欠いてのシーズン4番手。

KYGNUS SUNOCO Team LeMans ロイック・デュバル


 平川選手は前年度からは順位を上げましたが、まだまだチームメイトから学ぶことが多そうです。

KYGNUS SUNOCO Team LeMans 平川亮


 お次は昨年シーズン5位から3位にジャンプアップした、"地上最速の萌えキャラ"山口美羽をペイントするP.MU/CERUMO・INGING。筆者のイチオシチームです。ちなみに写真を見ると分かる通り、トヨタカローラ山口を母体とするチーム。私自身はホンダ党ですが、まぁ気にしない!
 ファーストドライバーの石浦選手は、優勝は逃したものの、2度の表彰台獲得など堅実にポイントを積み重ねてのシーズン5位。各レースで落ち着いたレース巧者ぶりを見せていました。

P.MU/CERUMO・INGING 石浦宏明


 国本選手も、2度の表彰台を獲得するなど健闘しましたが、いくつかのレースを落としてシーズン7位。来年の飛躍を期待しましょう。

P.MU/CERUMO・INGING 国本雄資


 本日最後は、チームランキング4位につけた、Lenovo TEAM IMPUL。チームが獲得したほとんどのポイントは、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手の手によるもので、ランキングでも彼は2位につけています。まさにチームのエースドライバー。

Lenovo TEAM IMPUL ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ


 対照的に、ナレイン・カーティケヤン選手の成績は惨憺たるものです。元F1ドライバーの肩書が泣きます。何度か積極的な攻めの姿勢を見せる場面もありましたが、結果には結びつかず。インド初のF1ドライバーとして注目された彼でしたが、当時から実力はあまり言及されておらず……。同じ元F1ドライバーの中嶋一貴選手が優勝してるだけに、もう少し成績をあげるべきでしょう。

Lenovo TEAM IMPUL ナレイン・カーティケヤン


 最後にもう一枚石浦選手。LightroomのCrossifyフィルター使用。

P.MU/CERUMO・INGING 石浦宏明


 フォーミュラ初の痛車として名高い山口美羽ちゃんですが、ちゃんとかっこいいですよ!

 本日はここまで。続きはまた次回に。

コメント

このブログの人気の投稿

大洗へ ~ガールズ&パンツァー聖地巡礼~ 戦車編Part 1

フィットRS改造計画

鈴鹿でSIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporaryを使ってみる