PS3の初速は?


 PS3、大方の予想通り、秒殺で売り切れたみたいですね。私の周囲は比較的冷静というか、かなり冷めているというか、みんな来月のWiiの方を狙っているみたいです。もっとも、一般的な予想では、Wiiの販売初速は「瞬殺」らしいですが。まぁ、発売当日に買うつもりは元からないので、遊べるソフトが増えてたくさん選べるようになってから、まったりと買います。

 ていうか、PS3でみんな何を遊ぶつもりなんでしょう。ローンチタイトルって、「宮里三兄弟内蔵 SEGA GOLFCLUB」(SEGA)、「RIDGE RACER 7」(バンダイナムコゲームス)、「RESISTANCE (レジスタンス) ~人類没落の日~」(SCEI)、「GENJI -神威奏乱-」(SCEI)、「機動戦士ガンダム ターゲット イン サイト」(バンダイナムコゲームス)の5本しかないんだけど…。

 ガンダムかなぁ?人気なのは。リッジレーサーがキラータイトルになり得る時代じゃないし…。ああ、こういうときガンダムを何一つ見たことのない自分が恨めしい。…いや、別に恨めしくも悔しくもないか。



 ところで、PS3が実装しているブルーレイディスク。実はこちらの方がゲームより興味があります。いや、別にブルーレイを支持しているわけではなく、今後のHD DVDとのシェア争いの推移が面白そうだという、実に不謹慎な理由でね。ベータマックスの時は子供だったからよく判らなかったけれども、今なら冷静な目でなりゆきを見られるし、ふふ。

 ソニーや松下などが策定し、ウォルト・ディズニー、ワーナー、パラマウント、あるいはアップルコンピュータなどが支持するブルーレイと、東芝、NECが策定し、マイクロソフト、インテルなどが支持するHD DVD。

 まぁ明らかにブルーレイ陣営が優勢なのは一目瞭然なんですが、この業界何が起こるかわかりませんから。私なんか半官びいきだから、HD DVDとか無意味に応援しちゃうもんね。



 しかしまぁ、こういった問題でいちばん被害をこうむるのは消費者なんですよね。シェア争いに躍起になるのは企業として当然なんですが、DVDがようやく普及したのがつい4~5年前だってこと、忘れてないですか?

 確かに、DVDが商品として世に出たのは90年代の事なので、一昔前の規格と言っても良い。秒進分歩のテクノロジーの中、概念や理論自体はもはや過去の風化した遺物ですらありますが、消費者にとってはまだまだ使い出したばかりの便利で新しいメディアです。

 おそらく、今年になって初めてDVDデビューした一般家庭だってあることでしょう。我が実家にしても、私が昨年、無理やり液晶テレビとDVD一体型HDレコーダをプレゼントしてやらなかったら、壊れてうまく映らなくなったブラウン管テレビと、時々テープが止まるVHSをだましだまし使いながら、ずっと不便さを我慢していたことでしょう。

 中流家庭以下の家電事情なんてそんなもんです。新しい規格がいかに優れていたって、使い慣れた古いものの方が良い。少なくとも、どうしようもないほど壊れて使えなくなったりするまでは。

 でも、嫌が応にもレンタルビデオ店の棚は、愛着のあるVHSも、ようやく慣れてきたDVDも姿を消し、よくわからない謳い文句で幅を利かせている2枚のヘンなディスクがケンカするように並んでいるだけになる。

 お父さんのボーナスでようやく買ったDVDレコーダはわずか数年でお役御免。そして、口ばかり達者になった娘や、言うことを聞かなくなった息子、最近機嫌の悪そうな奥さんたちのために、今度はブルーレイディスクレコーダを、お父さんは再びなけなしのボーナスをはたいて買わなくてはいけなくなるわけです。

 そして、我が家に新しいレコーダがやってきたその日から、お父さんの夕食のおかずが何皿か減り、晩酌のビールも2日にいっぺんしか飲ませてもらえなくなるのです。


 まさに悲劇!



 もっとも、現実問題として、まだ数年はそんなことにはならないだろうけれど。どっちかというと、地上波デジタルテレビの普及の方が今は問題かな? いまだによく判ってない人とかいますし。



 ま、それはそれとして、とにもかくにもPS3の発売でまずはライバルHD DVDレコーダに先行したブルーレイ。消費者の動向を含め、巨大企業間の戦略ゲームをとっくりと見学させてもらうとしましょう。




2006年11月12日




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