LightroomとSILKYPIX
2015年もすでに3週目ですが、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
さて、先日滋賀と京都に旅行に出かけまして、これは先月からパートナーになりましたこのみん(Canon EOS 70D)と行く初の撮影旅行でもありました。
で、写真の整理をしててLightroomの表示について「おや?」と思ったことがあったので、ちょっとだけ現像ソフトについて取り上げてみます。つっても例のごとく大したことは書かないので、なんらか有用な情報をお探しの方には先にごめんなさいしておきますが……。
さてそのLightroomですが、たぶんRAW現像ソフトとしては世界で1、2を争うシェアを持っていると思われる定番で、機能的にも実用的にもこれがベンチマークとも言えるんじゃないかと思います。ネットの情報も多いし価格も安いしで私も使用してますが、こないだ撮影してきた写真をこれで見てた時、妙な表示をしている写真があるのに気がつきました。
まずはこちらの写真ですが……
70Dの撮って出しJPEGです。「つまんねー写真だな」とかそういう感想は今はおいといて、清水の舞台下の木々の部分を等倍切り出してみます。
明暗差の激しい写真なので、シャドウ部はこんなところでしょうか……。
次に、全く同じ画像をLightroom5(Mac版)で表示させてみます。
……何か変ですね。先ほどと同じ場所を等倍表示させてみます。
おおお、ディテールが潰れて何が何やらわからない! ちなみにRAWの表示でもこれと同じです。スケール表示でこれならまだわかりますが(それも嫌ですけど)、等倍表示でこの表示はなんたること!
ただ、これはカメラプロファイルが「Adobe Standard」の場合だけで、Canonのプロファイル「Camera Standard」その他にすると、ちゃんとした表示になります。
さらに言うと、画面の表示はこんなんですが、それでもこのまま書き出しすると、出力された画像自体はちゃんとディテールが再現されたものが出力されます。表示だけの問題なんですね。なぜだかわかりませんが、(少なくともMac 版の)Lightroom5(のAdobe Standard使用時)には、表示の部分でなにやらおかしなバグがありそうな気がします。
まぁカメラプロファイルでAdobe Standardを使用しなけりゃいいんですけど、必ずしもそればかり使いたいとは限らないわけで、Adobe Standardを使いたい場合に画面表示が信用できないというのはちょっと痛いです。Lightroomそれ自体は全体的に良くできたソフトなので、早めに改修されると良いですね。なお、この記事執筆時点のバージョンは5.7でした。
さて、この問題を知ったのを機にSILKYPIXの方を見てみたら、SILKYPIX Developer Studio 6にスタンダード版というのが出ていたので、これをちょっと試してみることにします。……Lightroomを導入する前はSILKYPIXと迷ってたんですよねぇ、Lightroomの方が多機能の上に安かったのでこっちにしましたが。
とりあえず試用版をMac miniにインストール。せっかく2つ現像ソフトが入った状態になったので、デフォルト設定でのRAW現像を比較してみます。
素材はこちら。旅行中に撮った平等院鳳凰堂の撮って出しJPEG。まぁなんてことない写真ですね。うん……。
なお等倍はこちら。https://farm9.staticflickr.com/8643/16093274629_15ca1e0b2d_o.jpg
これをまずはLightroomのAdobe Standardで現像してみます。あっさりめの色合い。
(等倍)
次にLightroomのCamera Standard。空はあまり変わらないけど、他は全体的に赤くなった感じでしょうか。
(等倍)
ついでにLightroomのCamera Landscape。風景用のプロファイルですね。うーん……青いし赤い!
(等倍)
最後にSILKYPIX。LightroomのAdobe Standardに近いけど、こっちの方が空が青い感じ。
(等倍)
色合いの好みは人それぞれかと思いますが、あくまで個人的な感覚としてはLightroomの方は全体的にちょっと黄色っぽい気がします。SILKYPIXの色合いの方が、空が綺麗な青で好きですね。LightroomでもCamera Landscapeにすると空が相当青くなりますが、こちらは赤も極端に出るのでアクの強い絵面になっちゃってます。
SILKYPIXのそれをもうちょっと明るくしてコントラストをあげると、カメラの撮って出しに近くなる気がしますね。
解像感はどうかというと、デフォルトではSILKYPIXの方が解像感が高いようです。細かいところは等倍鑑賞しなければ気になるようなところでもありませんが、全体的にくっきりはっきりした絵作りです。ぱっと見の印象はSILKYPIXのくっきり感が好印象(あくまでデフォルト現像では、ですよ)。
その他細々見ていると、一口にRAW現像といってもソフトごとにずいぶん違うんだなぁと改めて思います。
全体的には、あんまり調整しないでさくっと現像するだけなら、SILKYPIXの方が自分好みの出力です。気合い入れて調整する際の操作系についても、巷間に言われているほどSILKYPIXのインタフェースが悪いとも思えません(もちろん個人の感覚によるところが大きいですが)。
それでなくともテイストの活用で気軽に綺麗な写真に調整できるのは楽で良い。「硬調」とか「記憶色」とか、日本語のわかりやすい表示も馴染みやすいです。Lightroomのプリセットは有志による配布も含めると種類は膨大ですが、実際使いたいものを探すのにえらく苦労しますし。SILKYPIXのテイストは、その数は少なくても、公式で使い易いテイストを配布しているのが有難いです。
ただこのMac版のSILKYPIX 6はなんだか妙に重くて、各種パラメータをいじると描画にやたら時間がかかるのが難点です。スライダーをちょっと動かしただけで大騒ぎ。WindowsでSILKYPIX 5を使ってた頃はそんなことなかったんだけどなぁ。バージョンが上がったからなのか、かつてのWindows機に比べて今使ってるMacのスペックが劣るせいなのかわかりませんが、同じマシンでLightroom5が軽々動いてくれてるだけに、SILKYPIXのもっさり感はかなりガッカリ感高いです。
重いソフトを使うのはそれだけでつらいですし……。それにLightroomはなんだかんだ多機能だし、写真管理ソフトとしても優秀ですしね。やっぱり軽くて多機能というのは大いなるアドバンテージ。
……でもSILKYPIXの描写も捨てがたいんですよねぇ。どうにかならないものかな。Winで軽いならこれ使うときだけWindowsを起動するとか……、いや、でもなぁ……。
とりあえず試用期間中にいろいろ触ってみるしかないですね。それからまた考えよう、うん。
まぁそんなこんなで、本年ものんびりやっていきます。再来月からはモータースポーツも開幕するしね!
さて、先日滋賀と京都に旅行に出かけまして、これは先月からパートナーになりましたこのみん(Canon EOS 70D)と行く初の撮影旅行でもありました。
で、写真の整理をしててLightroomの表示について「おや?」と思ったことがあったので、ちょっとだけ現像ソフトについて取り上げてみます。つっても例のごとく大したことは書かないので、なんらか有用な情報をお探しの方には先にごめんなさいしておきますが……。
さてそのLightroomですが、たぶんRAW現像ソフトとしては世界で1、2を争うシェアを持っていると思われる定番で、機能的にも実用的にもこれがベンチマークとも言えるんじゃないかと思います。ネットの情報も多いし価格も安いしで私も使用してますが、こないだ撮影してきた写真をこれで見てた時、妙な表示をしている写真があるのに気がつきました。
まずはこちらの写真ですが……
70Dの撮って出しJPEGです。「つまんねー写真だな」とかそういう感想は今はおいといて、清水の舞台下の木々の部分を等倍切り出してみます。
明暗差の激しい写真なので、シャドウ部はこんなところでしょうか……。
次に、全く同じ画像をLightroom5(Mac版)で表示させてみます。
……何か変ですね。先ほどと同じ場所を等倍表示させてみます。
おおお、ディテールが潰れて何が何やらわからない! ちなみにRAWの表示でもこれと同じです。スケール表示でこれならまだわかりますが(それも嫌ですけど)、等倍表示でこの表示はなんたること!
ただ、これはカメラプロファイルが「Adobe Standard」の場合だけで、Canonのプロファイル「Camera Standard」その他にすると、ちゃんとした表示になります。
さらに言うと、画面の表示はこんなんですが、それでもこのまま書き出しすると、出力された画像自体はちゃんとディテールが再現されたものが出力されます。表示だけの問題なんですね。なぜだかわかりませんが、(少なくともMac 版の)Lightroom5(のAdobe Standard使用時)には、表示の部分でなにやらおかしなバグがありそうな気がします。
まぁカメラプロファイルでAdobe Standardを使用しなけりゃいいんですけど、必ずしもそればかり使いたいとは限らないわけで、Adobe Standardを使いたい場合に画面表示が信用できないというのはちょっと痛いです。Lightroomそれ自体は全体的に良くできたソフトなので、早めに改修されると良いですね。なお、この記事執筆時点のバージョンは5.7でした。
さて、この問題を知ったのを機にSILKYPIXの方を見てみたら、SILKYPIX Developer Studio 6にスタンダード版というのが出ていたので、これをちょっと試してみることにします。……Lightroomを導入する前はSILKYPIXと迷ってたんですよねぇ、Lightroomの方が多機能の上に安かったのでこっちにしましたが。
とりあえず試用版をMac miniにインストール。せっかく2つ現像ソフトが入った状態になったので、デフォルト設定でのRAW現像を比較してみます。
素材はこちら。旅行中に撮った平等院鳳凰堂の撮って出しJPEG。まぁなんてことない写真ですね。うん……。
なお等倍はこちら。https://farm9.staticflickr.com/8643/16093274629_15ca1e0b2d_o.jpg
これをまずはLightroomのAdobe Standardで現像してみます。あっさりめの色合い。
(等倍)
次にLightroomのCamera Standard。空はあまり変わらないけど、他は全体的に赤くなった感じでしょうか。
(等倍)
ついでにLightroomのCamera Landscape。風景用のプロファイルですね。うーん……青いし赤い!
(等倍)
最後にSILKYPIX。LightroomのAdobe Standardに近いけど、こっちの方が空が青い感じ。
(等倍)
色合いの好みは人それぞれかと思いますが、あくまで個人的な感覚としてはLightroomの方は全体的にちょっと黄色っぽい気がします。SILKYPIXの色合いの方が、空が綺麗な青で好きですね。LightroomでもCamera Landscapeにすると空が相当青くなりますが、こちらは赤も極端に出るのでアクの強い絵面になっちゃってます。
SILKYPIXのそれをもうちょっと明るくしてコントラストをあげると、カメラの撮って出しに近くなる気がしますね。
解像感はどうかというと、デフォルトではSILKYPIXの方が解像感が高いようです。細かいところは等倍鑑賞しなければ気になるようなところでもありませんが、全体的にくっきりはっきりした絵作りです。ぱっと見の印象はSILKYPIXのくっきり感が好印象(あくまでデフォルト現像では、ですよ)。
その他細々見ていると、一口にRAW現像といってもソフトごとにずいぶん違うんだなぁと改めて思います。
全体的には、あんまり調整しないでさくっと現像するだけなら、SILKYPIXの方が自分好みの出力です。気合い入れて調整する際の操作系についても、巷間に言われているほどSILKYPIXのインタフェースが悪いとも思えません(もちろん個人の感覚によるところが大きいですが)。
それでなくともテイストの活用で気軽に綺麗な写真に調整できるのは楽で良い。「硬調」とか「記憶色」とか、日本語のわかりやすい表示も馴染みやすいです。Lightroomのプリセットは有志による配布も含めると種類は膨大ですが、実際使いたいものを探すのにえらく苦労しますし。SILKYPIXのテイストは、その数は少なくても、公式で使い易いテイストを配布しているのが有難いです。
ただこのMac版のSILKYPIX 6はなんだか妙に重くて、各種パラメータをいじると描画にやたら時間がかかるのが難点です。スライダーをちょっと動かしただけで大騒ぎ。WindowsでSILKYPIX 5を使ってた頃はそんなことなかったんだけどなぁ。バージョンが上がったからなのか、かつてのWindows機に比べて今使ってるMacのスペックが劣るせいなのかわかりませんが、同じマシンでLightroom5が軽々動いてくれてるだけに、SILKYPIXのもっさり感はかなりガッカリ感高いです。
重いソフトを使うのはそれだけでつらいですし……。それにLightroomはなんだかんだ多機能だし、写真管理ソフトとしても優秀ですしね。やっぱり軽くて多機能というのは大いなるアドバンテージ。
……でもSILKYPIXの描写も捨てがたいんですよねぇ。どうにかならないものかな。Winで軽いならこれ使うときだけWindowsを起動するとか……、いや、でもなぁ……。
とりあえず試用期間中にいろいろ触ってみるしかないですね。それからまた考えよう、うん。
まぁそんなこんなで、本年ものんびりやっていきます。再来月からはモータースポーツも開幕するしね!
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