ユージ? ユージじゃないか!

 Xbox360を買った時、本当に「なんで自分はこれを買ったのだろうか……」と不思議に思ったものです。当時は格別ほしいゲームも期待していたゲームもなく、正直なところ「買う動機」に乏しかった。インフィニット・アンディスカバリーの存在を知ったのはハードを入手した後でしたし。なのになぜか「買っておくべきだな」という心の声が胸を突き上げてやまない。いま思いだしても、当時の心境が論理的に説明できまぜん。強いて言えば、書店でよく察知する「背表紙気配」(※)のようなものを感じていたのかも知れないですね。

 ※背表紙オーラ:その本が面白いかつまらないかという気配。活字中毒者の大半はこれを察知するスキルを有する。


 なんにせよ、結果としてその選択は過ちではなかったのだと、いまは思っています。ゲーマーにはたまらないソフトが、うなるほどある。
 日本ではシェア争いから完全に取り残されているとはいえ、世界レベルで見れば安定した売れ行き。おかげさまで、数少ない日本のユーザーも、テストドライブやフォルツァ、オブリビオンといった傑作洋ゲーの数々をプレイできますし、ロストプラネットをはじめとした日本初+海外視野のゲームも手に入る。バンダイナムコゲームスからは、アイドルマスターや塊魂といったソフトがXbox360独占供給されますし。
 不満と言えば、日本人の好みであるストーリー型大作RPGの数が少ないことくらいですが、それもここ1~2ヶ月でドンと一斉に放出されて不満解消。来月のインフィニット・アンディスカバリー、11月のラスト・レムナント。発売日未定を含めれば、スターオーシャン4も待っている。
 そして、その嚆矢を切る形になったのが、先日発売された「テイルズ・オブ・ヴェスペリア」(バンダイナムコゲームス)。
 遅ればせながら、本日買ってきました。いや、ここ3日間、部屋の模様替えやら事務処理(プライベートです)やらで忙しくてね……。模様替えはでかい本棚をいくつも移動しなければいけなかったし、これを機にと無駄なものを整理してたら止まらなくなったり……。おかげで「崖の上のポニョ」観に行ってねえ。
 ともかく、スポーツクラブに行った後、電車に乗って名駅ソフマップに。まだ初回限定が残ってるのが、嬉しいような寂しいような。……みんなXbox360買おうよ!
 ちなみに、初回特典かわかりませんが、オマケでヴェスペリアのテレカが付いてきました。ソフマップのロゴ入り。今どきテレカなんて使う機会があるのだろうかというのは、きっと聞いてはいけないことなんだろう。
 さて、家に帰ってさっそく360君を起動。いつもの通り、事前情報皆無の状態で素のままプレイです。雑誌の情報もウェブの情報もな~んもなし。どんなキャラクターがでるのかも知らない。
 これが良いのですよ。
 ヘンな先入観無しの方が物語にのめり込めるです。攻略本?あんなもの邪道。さらに、テイルズシリーズとしてもこれが初プレイなので、そう言う意味でも事前情報ナッシングなのです。ははは、戦闘システムからアイテムクリエイトまで何一つわからない! 説明書に書いてあることが全て。もちろん説明書なんて読まないけど。
 それにしても……面白い!
 ストーリーはテンポ良く進みますし、ムービーは気合い入ってるし、戦闘システムも面白いです。欲を言えば、もうちょっと遠方からのカメラワークだった方が良かったかも。全体が見える方が個人的には好き。……なんて、これひょっとして設定で変えられたりしてな? ……変えられるじゃないか。説明書は読みましょうという良い例だ。後でやってみよ。
 あと特筆すべきは、活き活きと描かれるキャラクター描写。ストーリーを殺してしまうでもなく、さりとてストーリーに飲み込まれるでもなく、確固とした存在感を持った人物描写が素晴らしいです。
 おかげで、4時間ほどぶっ続けでプレイしてしまった。いつもなら、だいたい2時間程度の短いスパンでプレイしていく方なんだけど、ついつい。
 まぁ、それでもまだ序盤なので、ヴェスペリアの本領発揮はこれからと言ったところでしょうけどもね。シナリオを進めるのが楽しみです。
 ところで、主人公のユーリの声。どこかで聞いたことがある。
 誰だっただろうか……と思ってたら気付いた。これToHeart2の向坂雄二役の人だ。鳥海浩輔。
 でも気付かなかった方が良かったかもしんない。おかげで、ユーリがユージに見えて仕方ない。これで伊藤静がどっかに出てきたら最高なんだけども(笑)。アイアンクロー喰らわないかな、ユージ。じゃない、ユーリだ。


2008年8月15日

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