須藤元気サイン会


今日は格闘技の話でも。



何でいきなりそんなことを言い出しているかというと、本日18時より名古屋テルミナ地下街の三省堂書店で行われていた、総合格闘家・須藤元気選手の握手&サイン会に行ってきたからです。

「風の谷のあの人と結婚する方法」という、彼のエッセイ本の発売記念イベントですが、いやー、いつもは賑わってはいても常識的な範囲を保っている三省堂の人口密度が、かなり熱いことになってましたな。特に若い女性の姿が多く、黄色い歓声があちらこちらから聞こえてきます。一般の人にも、格闘技が浸透してきた証拠なのかなぁ。




ちなみに、須藤元気選手を知らない人のために、以下簡単な紹介。



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須藤元気(ビバリーヒルズ柔術クラブ 1978年3月8日生)

グレコローマンスタイルのレスリング技術をベースにする総合格闘家で、トリッキーかつ計算高い試合運びが特徴。現役選手の中でもトップクラスと言われる抜群のグラウンドテクニックもさることながら、何より秀逸なのは、相手の攻撃をかわしつつ、徐々に自分のペース・間合いに引きずり込んでいく、そのゲームメイクのセンス。

2003年の「K-1 Premium 2003 Dynamite!!」で、自分よりも110.1キロも重いバタービーンを相手に、リングを縦横無尽に駆け回って翻弄した挙句、最後にはヒールホールドでタップアウトを奪ってしまったことは記憶に新しい。

また、大勢のダンサーを引き連れたド派手な入場パフォーマンスは、回を重ねるごとに派手さを増している。

2005年大晦日の「K-1 Premium 2005 Dynamite!!」メインイベントで、HERO'S初代チャンピオンを賭けて山本"KID"徳郁と対戦。1R 4分39秒にKIDのカウンターを浴びてダウン。追撃のパウンド中にレフェリーストップがかかり、惜しくも敗退した。

その後、2006年3月の「HERO'S 2006」でムエタイ選手のオーレ・ローセンと対戦。1Rに左ひざを負傷するというハプニングの中、冷静な試合運びで見事判定勝ちを収め、復活の狼煙を上げた。


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この選手、格闘家には珍しいインテリで、哲学や宗教にやたら詳しいという一面を持ってます。エッセイくらいは書くだろうな、と思っていたら本当に書きましたね。さすが須藤。

さて、整理券を手に、200人からなる行列の後ろの方で順番を待っていた筆者ですが、40分位してようやく順番がまわってきました。

係りの人に促されて、テーブル越しに須藤選手と向かい合う筆者。いやー、テレビで見るより良いガタイしてます。さすがプロ格闘家。肩幅はがっちりしてるし、二の腕の筋肉キレイだし、全体的に引き締まってて良い感じです。

と、いきなり「こんにちわ!はじめまして!」と爽やかな挨拶。こちらはテレビで見るまんまの好青年です。好青年とかって、私と同い年なんだけどね。学年(この歳で学年というのもアレですが)はいっこ上だけど。

とりあえず、こちらも負けてらんないので(何にだ)、「はじめまして!」と挨拶を返してみる。何のお見合いだ。

「今日はどうも、わざわざお越しいただいてありがとうございます」とにこやかな須藤選手。笑顔が眩しいぜ。

こちらとしても黙っているわけにはいかないので、先方に日ごろの想いの丈を。

「仕事が忙しい時とかつらい時、須藤さんの試合や入場パフォーマンスのことを思い出して、またがんばろうという気になります。いつも楽しみにしています!」

実際そうで、「もう帰りてぇ~」とか、気分がローテンションな時に、やたら気合の入った入場パフォーマンスとか、どれだけ劣勢になっても反撃の機会をうかがい続け、最後には逆転勝利を収めてしまう試合内容のことを思い出すと、「…まだ頑張れるな」と気分が盛り返します。

自分の苦労なんか、彼のそれに比べれば微々たる物です。自分も武道を嗜んだ者だから、それはよく判る。己の肉体を高めるということは、想像以上に厳しい。

彼は、格闘技の鍛錬を10年以上も続け、プロ格闘家のトップクラスにまで上り詰めた。なおかつ、ファンのため観客のため、通常の格闘家の試合では観る事のできない、ユニークな勝負を魅せてくれる。その裏の苦労を思えば、自分の仕事がちょっとつらいくらいで泣き言なんて言ってられないわけです。

その後、ひとことふたこと言葉を交わし、がっちりと握手をした時は感無量でしたね。けっこう力強く、また、長いこと握ってくれたのがまた嬉しい。ファン思いの人です。

そして、こちらがサイン本の画像。



サインをそのままスキャンするのはどうかと思うので、珍しくデジカメの画像です。

なんていうか、サインらしいというか、言われなければ「すどうげんき」と書いてあるとは気づかないでしょう。誰がこういうサインのスタイルをはじめたのかなぁ?




さて、須藤選手の話題に加えて、もうひとり、昨年の大晦日で須藤選手にKO勝利を収めてHERO'S初代王者に輝いた山本"KID"徳郁選手についても少し語りたいことが。



とりあえず、こちらについても、よく知らない方のために簡単な紹介。



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山本"KID"徳郁(KILLER BEE 1977年3月15日生)

ミュンヘンオリンピックのレスリング日本代表である山本郁栄氏を父親に持ち、姉・美憂、妹・聖子は共に世界レスリング選手権大会を制覇しているという格闘一家に生まれた、まさに格闘技界のサラブレッド。自身も、レスリングフリースタイルの日本トップクラスの選手であり、1999年の全日本アマチュアレスリングインカレ優勝、全日本レスリング選手権第2位など、輝かしい実績を誇る。

プロ転向後は、アマチュアレスラーとして鍛え上げられた驚異的な身体能力と、決して後ろに引かない不屈の闘争心を武器に連戦連勝を重ね、瞬く間に修斗ライト級第2位にまで上り詰めた。K-1デビュー後も快進撃はとどまるところを知らず、村浜武洋、安廣一哉など名だたるファイターを軒並み叩き伏せ、立ち技においても非凡な実力を持つことを証明。その後、魔裟斗、マイク・ザンビディスなどに手痛い敗戦を喫するも、本筋である総合格闘技のイベント『HERO'S』では未だ不敗。2006年には、宇野薫、須藤元気など階級トップクラスの強豪を次々に打ち破り、見事初代王者に輝いた。

その荒々しく豪快なファイトスタイルは広く格闘技界の外にまで知れ渡り、これまで格闘技など観たこともない人々が、山本"KID"観たさに会場に足を運ぶまでになっている。

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さて、その彼、プロ活動を一旦休止し、幼い頃の夢だったオリンピック金メダルを目指して、再度アマチュアに復帰するそうです。

元記事 (スポーツナビ)



これも、いつかそうするんだろうな、と思っていた通りのニュースです。これに関連して、きっとファンの間から様々な意見が出るでしょうが、筆者のスタンスは「やれるだけやってこい!」です。

彼の格闘技界への功績は計り知れない。彼の影響で格闘技を観始めたという人も多いでしょうし、何より、ギラギラした野性味溢れるファイトスタイルは、判定狙いの安全策を追いかけがちな格闘技界に渾身の一石を投じた。彼のおかげで、再び格闘技が熱を帯び始めた。K-1の魔裟斗、HERO'Sの須藤元気、PRIDEの五味隆典らと共に、中量級の醍醐味を世に伝えた第一人者といってよい。

その彼が、もう一度夢を見たいという。反対する理由なんてない。だって、ありがとうと言えるほどの事を、ファンはたくさんもらったのだから。だから、やれるだけやってほしい。力尽きるまで、栄光を掴むまで。

私たち格闘技ファンは信じている。あなたがオリンピックの表彰式で、表彰台の頂点に立つことを。

だから、頑張れ! 見果てぬ夢をその胸に抱いて、どこまでも走れ! 茨の道を駆け抜けて、蒼天の光り輝くその地まで!



2006年7月23日



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